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» 2013年05月28日 10時43分 UPDATE

荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第14回 デジカメユーザー的視点によるiPhoneカメラQ&A 15連発

この連載ではここまでiPhoneカメラの活用の話を中心にしてきたのだけど、今回はちょっと趣向を変えて、カメラ性能・機能そのものの話。15のQ&Aでお送りします。

[荻窪圭,ITmedia]

 iPhoneってカメラの細かいスペックがデジカメほど公開されてないし(まあこれは他のスマホも同様だが)、機能がシンプルにまとめられているので、デジカメに慣れている人にはiPhoneのISO感度ってどうなっているのだろう、レンズスペックはどうなっているのだろう、ホワイトバランスは変えられないのだろうか……などなど疑問に思うところがあると思う。

 だからデジカメ的視点で見たiPhoneのカメラ機能ってことでよろしく。

Q1:画像サイズや画質は変えられないの?

 A::変えられません。800万画素(3264×2448ピクセル)固定です。インカメラは120万画素(1280×960ピクセル)固定となります。変えたい人もいるかもしれないけど、そういう人はアプリを使ってくださいということで。

Q2:レンズの絞り値は?

 A:iPhone4Sと5はF2.4固定です。スマホはだいたいそうだけど、絞り値は固定で、シャッタースピードとISO感度で露出をコントロールします。

Q3:レンズの焦点距離は?

 A:35ミリフィルム換算で33ミリ相当です。ちょっと広角め。

 このあたりはiPhoneで撮った写真を、EXIF情報対応のソフトで見ると確認できます。EXIFはデジタルカメラで撮った写真につける撮影情報の規格。どのデジカメもEXIF規格に対応しているので、あとからどんなセッティングで撮ったのかがだいたい分かります。

photo 対応ソフトで開くと、ISO50 1/4525秒 F2.4、35ミリ換算で33ミリっていう情報が書いてあるのが分かる

Q4:近距離はどこまでピントが合う?

 A:iPhone5で試してみたところ、だいたい7〜8センチまでちゃんとピントが合ったので、撮影最短距離はそのあたりかと。

photo どこまでピントが合うかチェックしながら8センチ弱の距離まで寄って撮影。ビールとようかんが並んでるのは謎ですがこのくらい寄れます。7センチだと微妙。6センチだとギリギリ合わないって感じ

Q5:ISO感度は設定できないの?

 A:感度はオートのみです。下限はISO50。上限はISO3200まで確認しています。だいたいシャッタースピード1/20秒くらいまで落ちるとISO感度が上がっていくようです。ちょっとでも暗いときは手ブレに気をつけてください。ISO3200まで上がればたいていのシーンはなんとかなります。

 多くのスマホやコンパクトデジカメはISO感度を上げすぎると画質が劣化するので、ISOオートでの上限をもう少し低めに押さえていますが、わたしは画質が多少劣化しても手ブレしちゃうよりはましだと思っているので、iPhone5のこの仕様は素晴らしいと思っています。

photo 二重橋ライトアップ。ISO2500で1/15秒という結果に。このくらい暗くてもなんとかなるもんです
photo もっと暗いところを、と思ってISO3200になるシーンを作って撮ってみた。オートでISO3200まで上がるスマホはなかなかない

Q6:手ブレ補正機能はないの?

 A:ありません。よって、ちょっと暗いとぶれやすいので注意。入れて欲しいなあ、と思う機能のひとつ。

Q7:露出補正はできないの?

 A:できませんが、この連載で紹介した通り、指でタッチしたところにピントと露出を合わせるので、タッチAF/AEを使えばある程度コントロールできます。それでうまくいかないときは、AF/AEロック機能を。

Q8:ホワイトバランスは変えられないの?

 A:ホワイトバランスはオートのみです。

Q9:夜景モードやスポーツモードのようなシーンモードはないの?

 A:ありません。それ以前に「撮影モード」という概念がiPhoneにはないのです。

Q10:セルフタイマーは?

 A:ありません。ただセルフタイマー機能を持つカメラアプリは多く出ているので、それを使うとよいかと思います。

Q11:連写機能は?

 A:ありません。連写したいときは、HDRをオフにして、指で素早く撮影ボタン連打!って感じで、タタタタッとタップしてください。けっこう連写できます。連写機能を持つカメラアプリもあるので、それを使うのも手。

Q12:アートフィルターやピクチャーエフェクトのような特殊効果撮影はできないの?

 A:できませんが、その手の特殊な撮影ができるカメラアプリが山ほど出ているので、その中から気に入ったものを選ぶのがよいかと思います。

 こうしてみると機能がすごく絞られている。

 特にユーザーがあれこれ設定しなきゃいけないところがすごく少ない。それがiPhoneの良さ。「〜〜をしたいときは設定メニューを開いて〜〜の〜〜をオンにしてください」とか面倒くさいじゃない。ハイエンドのカメラならともかく、スマホはさっと取り出してさっと撮れる機動力がいいのだから、撮る前にあれこれ設定したくないもの。

 撮影機能を指折り数えると、たいてい負けちゃうiPhoneなんだけど、機能の数だけあってもしょうがないのですよ。シンプルでちゃんと撮れればそれが一番かと。続いて、iPhoneのカメラを使ってて「あれ? なんかヘンじゃない?」という点をいくつか。

Q13:iPhone5のカメラって視野率100%じゃない気がするのだけど

 A:実は違います。これはいただけない点。iPhoneで撮影される写真は縦横比が4:3なのだけど、撮影画面ではもうちょっと細長い。たぶん、モニタのレイアウト上の問題だと思うのだけど、モニタで見えているときより左右に少し広い(縦位置の場合。横位置の場合は上下に広くなる)範囲が撮れます。

 ほんの少しだけど、端っこに思わぬものがちらりと映ってしまうこともあるので要注意。iPhone4Sまではそんなことなかったので、次のiPhoneで直るといいなと思っております。

photophoto 横位置での撮影時画面と、実際に撮れた写真。左右は同じだけど、上下が違うのが分かる。上下に少し広く写っているのだ。

Q14:iPhone4で白いものを撮ると中央部に青カビのような色がついちゃうのが気持ち悪い

 A:はい。青カビ問題といわれてました。実はiPhone4特有の問題で、iPhone4S以降のモデルでは発生しません。iPhone4Sから撮像素子が変わったのでそこに問題があったのかもしれません。

photo iPhone4で撮影。雪の夜。中央部がうっすらと薄緑色に染まってるのが分かると思います

Q15:iPhone5でときどき画面の端の一部が紫に光ってしまうのだけど

 A:はい。残念ながらなります。画面の端に高輝度な部分がある場合、特定の条件下で出るようです。屋外の逆光時に出やすいのですが、室内でも照明の位置によって出ます。

photo 室内で申し訳ない。微妙に角度を変えながら撮ってみた天井の照明の入り具合で、紫に光ったり光らなかったりする微妙な問題である、というのが分かるかと。このくらい微妙なのでちょっとアングルを変えればけっこう対応できます

 ほんの少し角度を変えただけで出なくなりますから、「あっ」と思ったらちょっとアングルを変えてやる対症療法でしのいでおります。

 最後はiPhoneの欠点の話もいれてみた。それが次期モデルできちんと修正されていることを祈っております。

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