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写真で見る、ポケットに収まるEVF搭載 高級コンパクト「DMC-LF1」

» 2013年06月21日 15時46分 公開
[ITmedia]
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 パナソニックが販売開始した“LUMIX”「DMC-LF1」は、“ポケットに収まる、ファインダー搭載高級コンパクトデジカメ”をコンセプトとした新シリーズ製品。LUMIXシリーズのレンズ一体型高級機としては「DMC-LX7」を最新製品とする「LX」シリーズが既に販売されているが、EVFを搭載しながらより小型軽量に仕上げられているのが大きな特徴だ。

photo 「DMC-LF1」

 その本体サイズは約102.5(幅)×62.1(高さ)×27.9(奥行き)ミリ、約192グラム(バッテリー、メモリカード含む)と35ミリ換算28〜200ミリの光学7.1倍ズームレンズ(F2.0-5.9)とEVFを搭載しているとは思えないほどに非常に小さく薄く、そして軽い。

 ボディ表面は滑らかな仕上げで、樹脂パーツを多用しているものの安っぽさは感じない。DMC-LX7と外観を比べるとホットシューとグリップがなく、ストロボも固定内蔵式(LX7のストロボはポップアップ式)とよりシンプルに作られている。クセがなく好感の持てるデザインだが、グリップがないので構えたときに右手の指がかりがないのは少々残念に思う。

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 構えた際にのぞき込むEVFのパネルは0.2型/約20万画素相当で視野率は100%。EVFの左側には視度調整のダイヤルが用意されている。アイセンサーは用意されておらず、EVFを利用する際には「LVF」ボタンを押して、背面液晶とEVFを切り替える仕様となっている。

 EVFの見え具合だが、最近ではレンズ交換式が中心ながら100万画素相当以上のパネルを使用したEVFを搭載する機種が増えており(同時期に発表された同社製マイクロフォーサーズ機「DMC-G6」は約144万画素相当の有機ELディスプレイをEVFに使用している)、パネルのサイズはとにかく20万画素相当の解像感は物足りなく感じた。また、試用機の問題かもしれないが、背面液晶とやや色味が異なるのも気になった。

 とはいえ、視野率は100%であり、像の流れも(多少あるとはいえ)気にならないレベルで十分実用に耐える。1/1.7型センサー搭載クラスでファインダー搭載機が他社にほぼないことを考えると、このEVFは大きな差別化要因といえそうだ。

 背面液晶は3型/92万画素でタッチパネルは非搭載だが、鏡胴付け根のリングが操作インタフェース「コントロールリング」となっており、撮影モードに応じて各種パラメータを瞬時に変更できる。ちなみに撮影モードダイヤルをフルオートの「おまかせiA」にあわせると、コントロールリングは標準状態でステップズームが割り当てられる。

photophoto 上面はズームレバー一体型のシャッターボタン、モードダイヤル、電源ボタンとシンプル(写真=左)、「コントロールリング」はカチカチとした手応えがあって操作しやすい

 背面のインタフェースとして、液晶の右側にカーソルキーと一体化したコントロールダイヤル、ファンクション(「Fn」)、再生、録画、ディスプレイ切り換え、削除/Q.MENUと並んでおり、EVFの横には背面液晶/EVF切り替えボタンの「LVF」、WiFi起動ボタンが用意されている。

 電子ダイヤルは用意されておらずタッチパネルもないが、コントロールリングとファンクションボタンのおかげで、一般的な撮影設定変更はスムーズに行える。「Q.MENU」ボタンを押すとアスペクト比や記録サイズ、ホワイトバランスなどが調整できるのはシリーズ製品共通だが、Q.MENUでメニューをオーバーレイ表示で呼び出し、十時キー左右で項目選択、コントロールリングで調整とカメラを構えたままで各種パラメータを変更できるのは便利。ファンクションボタンには、AFモードやAF/AEロック、フォーカスエリア選択、新機能の構図ガイドなどを割り当て可能だ。

 画質を含めた詳細については、追って製品レビューを掲載する。

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