山から下りたら今度は川。この日は晴れてたので、こんな場所でちょいと川下りを楽しんでみた。
絞りはやや絞り気味で、マイクロフォーサーズだとF5.6〜F8くらい、APS-CだとF8前後くらいが目安。風景を撮るにはそのくらいの方がくっきりと写るし、たいていのレンズは開放よりちょっと絞ったくらいが一番よく写るから。
さっそく船に乗る。
こういう場所でも露出は少し抑え気味がいい。その方が色がしっかり出る。ただ、今回は真夏なので、逆に少しプラスにしてわざと明るくして、盛夏のまぶしい感じを出すのも悪くない。
どっちがいいかはどんな雰囲気の写真にしたいかによるんだけど、今回はほんのちょっとマイナス目な感じでいきます。
そうそう、炎天下では液晶モニタの表示はあまりアテにならないので、ヒストグラムを表示させるか、ときどき日陰で再生させてチェックするのをお勧め。
さて、船の先頭は面白いけど水に濡れます。ここのライン下りは容赦なく濡れるので注意。レンズフードとレンズ保護フィルタは欠かせません。できれば防水に配慮したカメラとレンズの組み合わせで臨みたい。
水しぶきをピシッと止めて撮りたかったのでシャッタースピードを1/2000秒に。晴れてればそれでも余裕の明るさ。むしろ、明るすぎて絞り開放で撮るのは無理というくらい。
水遊びを撮るポイントは高速シャッターと連写。水は一瞬のうちにいくつも表情を変えるので、連写してあとから一番いいしぶきっぷりを選ぶべしである。なかなか狙って撮れるもんじゃない。
写真の左手に見えてるビニールは乗客が自分で水しぶき防止のため持ち上げるもの。おれは濡れても平気、といってサボると他の乗客の迷惑になるので、左手にビニール右手にカメラという体勢で。
で、こんな風に水を浴びると、次の写真がこうなります。
だから保護フィルタは欠かせないし、濡れたらすぐに拭き取ること。
波がおだやかならシャッタースピードを落として撮ってみるのもいい。シャッタースピードを遅くすると、細かい水しぶきや水面の光が流れるので、水面がすごくおだやかに撮れる
シャッタースピードを遅くするとどうしても微妙にブレるので(何しろこんな木造の船の上である)キリッとはならないが、水面の表情が全然違うのが分かると思う。水はシャッタースピードで表情を変えるのだ。
というところで、水の写真といえば欠かせない、シャッタースピード別作例といこう。岩場を水が流れている場所を見つけたので、シャッタースピードを変えながら撮ってみた。
と、1/2000秒から1/15秒まで撮り比べてみた。同じ場所とは思えないくらい表情が変わるのが面白いところ。水を止めて撮るのか、流して撮るのか、天候との兼ね合いもあるけれども、そこを意識して、シャッタースピード優先で撮ると楽しいかと思う。
で、先ほど、船の上で水しぶきがばしゃっとかかる瞬間の写真をお見せしたわけだが、あの場所を河岸の岩の上から取ってみたのだ。どんな風に水がかかってたか見たくて。
こんな風に船が突っ込んでくるのである。
そしてこうなるのであった。
そら、びしょ濡れにもなるわ。濡れたい人は先頭に座らせてもらうのがお勧めです。
ちなみに、舳先が丸いゴムボートだともっと楽しそうなのでありました。こういう写真は水しぶきのあがりっぷりがいい写真を撮りたいので、連写は欠かせない。ほんの一瞬で水の表情は変わるから。川や渓流や滝は表情をいくつも持っているので、気に入った瞬間をじっくり(熱中症にかからないよう注意しつつ)狙うのが楽しいのだ。
でも何カ所かある激流を除けば穏やかでのんびりした川下りを楽しめます。こんな感じに。わざと低い位置にカメラを置き、手前の草をぼかして入れてみた。低い位置だと川をすごく近く感じて臨場感が出るのである。
平和で幸せな風景であります。
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