ITmedia NEWS >

手軽に撮影を楽しめるエントリーデジタル一眼「α58」(2/2 ページ)

» 2013年08月30日 11時07分 公開
[佐藤眞宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 他社製品にはない特徴としては超解像技術を利用し、レンズ交換なしのズームアップを可能にする「超解像ズーム」も挙げられる。シャッターボタンとなりにある「ZOOM」ボタンを押し、コントールボタンの左右で倍率を変更することで利用でき、倍率は1.1倍〜2倍まで0.1倍刻みで変更可能。ダブルズームキットに付属する「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」であれば最大で35ミリ換算600ミリ相当の望遠撮影を楽しめる。

 超解像ズームで撮影しても画像サイズは変わりなく2010万画素相当(5456×3632ピクセル)となり、パソコンのディスプレイで全画面表示させただけでは通常撮影と違いは分かりにくい(さすがにピクセル等倍で確認すれば超解像ズームで撮影したことを確認できる)。動作レスポンスの低下なども起こらないので、あともう少しだけ望遠が欲しい、そう感じたときには役立つ機能といえる。

photophotophoto 左からダブルズームキットに付属する「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」のワイド端、テレ端、×2の超解像ズームを使った600ミリ相当の写真

 ズーム撮影という意味では、撮影モードダイヤルに用意されている「連続撮影優先AEモード」」も役立つ。こちらも超解像ズームと同様に画面中央をズームするが、ズーム倍率は1.4倍に固定される。また、記録サイズも500万画素相当に落ちるが、そのかわりにAF追従で最高約8コマ/秒という高速連写での撮影を行える(通常撮影時は最高約5コマ/秒)。

 ISO感度は最高IS016000まで設定可能で、連写合成する撮影モードであるであるマルチショットノイズリダクションを利用すればISO25600相当までの増感を行える。ISO感度オート設定時は最高ISO3200まで。ISOオートの上限であるISO3200では等倍表示にしなくてもざらつきを感じるが、ISO1600、リサイズ前提ならば場合によってはISO2500までも利用に耐えるだろう。

photo ISO2500での撮影例

 そのほかにはどんな構図で人物撮影をしてもカメラが自動でポートレートの定番フレーミング風にトリミングしてくれる「オートポートレートフレーミング」やマクロ撮影時に機能する「オートマクロフレーミング」、「絵画調HDR」など15のエフェクトを用意した「ピクチャーエフェクト」、仕上がりを6種類から選べる「クリエイティブスタイル」などの撮影機能を既存機種から継承。「一眼だから」とストイックにならずとも、“デジタルならでは”の楽しみを手軽に味わえるモデルといえる。

作例

photo F5.6 1/100秒 ISO100 レンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAMII」
photo F5.6 1/4000秒 ISO1600 レンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAMII」
photo F5.6 1/25秒 ISO3200 レンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAMII」
photo F4 1/60秒 ISO1000 レンズ「DT18-55 F3.5-5.6 SAMII」
photo F7.1 1/500秒 ISO100 レンズ「DT50-200mm F4-5.6 SAM」
photo F5.6 1/1250秒 ISO100 超解像ズーム×2 レンズ「DT50-200mm F4-5.6 SAM」

関連キーワード

α | BIONZ | レンズ | 有機EL | APS-C | 超解像技術


iconicon
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.