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出し惜しみなし、贅沢すぎるエントリー向け一眼レフ――リコー「PENTAX K-50」(1/4 ページ)

» 2013年09月03日 00時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]
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曲線を生かしたスタンダードな一眼レフデザイン

 リコー「PENTAX K-50」は、主に入門者層をターゲットにしたデジタル一眼レフだ。昨年発売したミドルクラス機「PENTAX K-30」から、センサーやエンジン、防滴防じん構造など多くの部分を継承しながら、より一般ユーザーに親しみやすいデザインに改良。そして、同社のラインアップ上での位置付けをエントリークラスにシフトして新登場したモデルである。

 まずは外観から見てみよう。ボディは樹脂素材をベースにしつつ、グリップ部から両側面にかけては手触りのいいラバーを配置。表面処理と塗装のせいか、プラスチック特有の安っぽさはなく、むしろ高品位な雰囲気さえ漂っている。

photo リコー「PENTAX K-50」18-135WRキット

 デザイン的には、グリップ部とペンタプリズム部が大きく突き出た、近年の一眼レフとしてオーソドックスなスタイルといえる。ボディラインの造形には曲面が多用され、構えた時に手のひらにピタリとなじむ。本体重量は590グラム。エントリー機としては少々重めだが、キットレンズ装着時のバランスは悪くない。

 電源スイッチを回すと約0.9秒で素早く起動し、液晶モニタに各種の撮影情報が表示される。液晶には3型で約92.1万ドットのTFTを採用。十分な明るさがあり、晴天屋外でもまずまずの視認性を確保している。

photo レギュラーカラーは写真のホワイトのほか、ブラックとピンクが用意。さらに、117種類(レギュラーカラーの3色をプラスすると、合計120色展開)のオーダーカラー受注サービスを実施中

 一方ファインダーには、視野率100%、倍率0.92倍のペンタプリズムを搭載する。エントリー機ながら視野率100%のガラスファインダーを備えることは、本機の見どころのひとつ。ファインダーの表示はやや暗めだが、明るさよりもピントの山のつかみやすさと、ボケ具合の確認のしやすさを重視したファインダーといえる。

photo かつては中級機の特権だったガラス製プリズムファインダーを装備する。また、フォーカシングスクリーンの交換にも対応する
photophoto 記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード。電池ホルダーが付属し、3種類の単三形電池とオプションのリチウムイオン充電池に対応。撮影可能枚数は、リチウム電池で約1250枚、ニッケル水素電池で約580枚、アルカリ電池で約170枚、オプションのリチウムイオン充電池「D-LI109」で約480枚
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