スマートフォン連携機能の詳細については、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野修義氏が説明。同社の調査によると、スマートフォンからの印刷需要はあるが認知がまだまだ追いついていないという。「スマートフォンからの印刷を経験したことがある人はユーザーの2割にも満たず、4割近くが印刷できること自体を知らない。一方で6割近くの人がスマートフォンからの印刷が必要、もしくは必要になると感じている」(中野氏)
そこで今回の新製品では、SNSとの連携機能を強く訴求する。発表会では中野氏が専用アプリのEpson iPrintやEpson Creative Printを使って、LINEやLINE cameraの写真を簡単に印刷できることや、Facebookに投稿した写真をコメントやURLのQRコードを付け足して1枚の用紙に印刷できる(2013年11月のアプリアップデートで対応予定)ことをアピールした。
ソフトウェアを整備するととともにハードウェア面の改善も行う。Wi-Fi Direct対応機種を増やしつつ、Wi-Fi Directの接続設定を見直した。プリンタのトップメニューにWi-Fi Directの設定ボタンを設け、セキュリティキーの入力を不要にするなど、プロセスが簡素になっている。これは「ユーザーアンケートでWi-Fi Directに接続できる人が、半数以下だったことが分かったため」(中野氏)という。
コンパクトモデルのカラリオミーについてもスマートフォンとの連携を強化。USBケーブルで接続したスマートフォン内の住所録を宛名印刷に利用したり、写真データを年賀状としてレイアウトできるようになった。
2013年末商戦の販売目標はインクジェットプリンタ全体、そしてカラリオ ミーの市場であるキーボード付きプリンタ市場の両方でシェア50%を狙うとしている。
製品発表会後には新テレビCMも披露された。プロモーションを行うイメージキャラクターは、2012年に引き続き女優の忽那汐里さんが務める。テレビCMは「エイさん」(A3)と「ちいサメ」(小さめ)というキャラクターとともにA3プリント対応とコンパクトボディを訴求する内容だ。2013年9月4日より放映する。
忽那さんは製品について「コンパクトだから部屋の中に置きやすい。風景の写真を撮ることが多いのでA3サイズで印刷したい。印刷した写真も鮮明できれい」とコメントした。
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