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レンズも防水 タフネスさを備えた唯一のミラーレス「Nikon 1 AW1」(1/3 ページ)

» 2013年10月21日 12時55分 公開
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 レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラにおいて防水などタフネス性能を備えたモデルはいちジャンルを構成しているが、レンズ交換式カメラの場合はレンズ交換ができるという構造上その部分がネックとなり、水辺や水中で使う際にはハウジングに入れるなどの対応が必要だ。

 レンズ交換式カメラのなかでも高級製品になると防水防じんに配慮した仕様となることも多いが、それでも水中での利用までには対応できない。ところがニコンのミラーレスカメラ「Nikon 1 AW1」(以下、AW1)は、水濡れどころか水深15メートルまで潜水可能なIPX8等級の防水性能を有する。

photo 「Nikon 1 AW1」
photophoto バッテリーや各種端子のカバーは、防水仕様でしかも二重ロック式の本格的なものとなっている

 AW1はキャップやボタン類などが防水仕様となっており、加えて、レンズマウント部分の構造が独特。張り出したレンズマウント部分に気密性を高めるOリングが取り付けられており、対応レンズと組み合わせることでちょうど、レンズマウントにフタをするような格好になっている。

 従来製品ではレンズマウントの内側でレンズを支える構造となっているが、AW1はレンズの外側とマウントの内側の2カ所でしっかりと固定されるようになっている。耐衝撃性の秘密はこのあたりにもありそうだ。

photophoto 飛び出したレンズマウントと、グレーのOリング(写真=左)、レンズリアの周りはこのような「フタ」のような形状をしている。少し奥まった所にバヨネット式のレンズリア部分がある(写真=右)

 専用の防水レンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」は、この特殊なレンズマウントまわりの形状から従来のNikon 1シリーズでは利用できない。逆に、AW1には従来の1 NIKKORレンズは問題なく使用できる。この場合防水性能はボディ側のみとなるので、水や衝撃には注意する必要がある。

 手持ちの「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」をAW1に取り付けてみたところ、張り出したレンズマウント部分のOリングがむき出しになってしまうことに気付いた。Oリングはホコリなどがついただけで防水性能に影響が出かねないので、取扱説明書を読んでみると、AW1付属のボディキャップにOリングを保護するための「Oリングプロテクター」が付属しているとのこと。さっそくボディキャップをチェックしてみると、ボディキャップの飾りのようなものが実はOリングプロテクターだった。

photo 「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」をそのまま取り付けると、ボディ側のOリングがむき出しとなってしまう

 こうしてOリングプロテクターを取り付けることで、既存の1 NIKKORレンズを組み合わせてても使用できるようになった。

photophoto この大きいボディキャップの黒い部分はデザインではなくOリングのプロテクター。このプロテクターを装着することで、Oリングをカバーできる
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