iOS7でカメラ機能に「正方形」モードがついたのは、たぶん、「正方形写真を撮りたい」人がぐっと増えたからである。いったいどこで「正方形」写真を使うのかというと、Instagramというめちゃポピュラーなサービスが正方形写真専門で、めちゃ多くの人がこれを使ってるからだ。
メジャーなので読んでる人の多くが使ってると思うけど、InstagramはiPhoneカメラ機能のひとつなんじゃないかというくらいメジャーなサービスなので、ここで紹介しておきます。
どのくらいメジャーかというと、2013年9月時点でアクティブユーザー数が1億5000万人を越えた(ITmedia News:Instagramのアクティブユーザー数が1億5000万人を突破 来年には広告掲載へ)と発表されたほど。
2010年秋にiPhone専用としてサービスを開始し、やがて、Android版もリリースし、2012年にはFacebookに買収されたくらいのサービスなのだ。
Instagramは一般に写真SNSと呼ばれており、撮った写真を公開してみんなに見てもらったりコメントをもらったりする……といっちゃうとどこにでもありそうなんだけど、いち早くそれを開始し、さらには写真を「正方形」に限定してカッコよく見せるフィルタを多数用意して多くのファンを獲得した。
友だちに写真を見せるだけならTwitterでもFacebookでも、あるいはmixiでもいいんだけど、「写真を見てもらいたい」って考えると専用のサービスがいい。その辺の使い分けが大事。
正方形ってのもいいアイデアだった。縦横関係ないからiPhoneの画面で見るときレイアウト的にすっきりおさまって見やすいのだ。で、正方形写真を作るアプリや正方形写真を前提としたサービスが数々と登場し、iOS7のカメラ機能でも正方形モードを持つに至ったのだ。
まずはInstagramのアプリをダウンロードして(App Store)インストール、会員になる。もちろん無料。Instagramの機能は閲覧、投稿、コミュニケーションの3つの機能からできてる。
画面下に並ぶ5つのアイコンのうち、左のふたつが閲覧。一番左は自分を含む、フォローしてる人の写真がずらっと並ぶ。気に入った人をフォローすればその人たちが撮った写真が新しい方から順番に並ぶ。2番目は「ポピュラー」でその時点で人気の写真が並ぶ。見ると1000以上の「いいね」がついててすごいよ。真ん中が撮影と投稿。右がプロフィールやお知らせといったコミュニケーション系のアイコンだ。
で、何はともあれ投稿する。
まずはInstagramで正方形の写真を撮影。動画(15秒までの動画も投稿できる)を撮りたい人はビデオアイコンをタップする。
まあ静止画だ。
撮影すると編集画面になる。
すみません、白い方の猫(大五郎)はiPhoneを向けたら逃げちゃったので、カーテンの後ろから「なにごと?」って顔で出てきたもう1匹の猫(かふか)を撮りました
ここで写真を仕上げる。
基本機能は傾き補正、フレーム、部分ぼかし、Lux(ハイライトとシャドウ部をコントロールしてダイナミックレンジを広げてドラマチックな感じにする)の4つ。さらにフィルタ(最初はフィルタとフレームだけだったのだ)。フィルタがたくさんあるのでひとつずつ試しながら、写真をどう見せたいか考えつつ決めるといい。Luxボタンとの組み合わせで雰囲気はずいぶん変わる。元写真が暗かったり明るかったりしてもこれでけっこうカバーできる。
今回は、少し傾きを補正し、Luxをオンにし、Amaroフィルタをかけることにした。元写真がピンボケだけど、フィルタをかければなんかボケも味のひとつみたいになるから面白い。
これでいいかなと思ったら「次へ」をタップして、シェア画面にうつる。
写真にコメントをつけ、必要ならタグをつけ、同時に投稿するSNSがあったらそれもチェック。フォトマップは撮影場所も公開したいときはオン。今回は自分の家なのでオフにしておく。
いろんな人に見てもらいたいならTwitterなど他のサービスにも上げておくといい。で、こんな風に誰かが「いいね」を付けてくれるとお知らせしてくれるわけである。
で、Instagramはそれこそ2010年から使ってるけど、Instagramの撮影機能で撮ることって滅多にない。だって、普通にカメラアプリで撮ってから「あ、これ面白く撮れたな。Instagramに上げよう」って流れがほとんどだから。まず「撮る」。それから撮ったものをどこに公開するか、公開しないか決めるじゃない。普通はそうだと思う。
そういうときはInstagramの投稿画面で左下のサムネイルをタップする。すると「ズームと切取り」画面になるので、カメラロールから写真を選び、正方形にうまくトリミングする。拡大して構図を調整することもできる。
あとはInstagramのカメラで撮ったときと同じ手順。ちなみに、Instagramで使うかも、と思ったら、最初から正方形で撮った方がよいかもしれません。撮る時に仕上がりをイメージしやすいから。正方形に切り取ったら見せたかったところがはみでちゃったってこともおきるし。
この写真も最初から正方形で撮ってたのでした。
シャドウ部をきゅっと締めたかったのでLux機能は使わず、X-Pro IIフィルタをかけて完成。
で、はじめてInstagramを使うときに悩ましいのが、「いきなりアップしても見てくれる人がいない」という現実。そらそうだ。
Instagramは基本的に「自分がフォローしてる人の写真」を見るようにできてるから(そうしないとアップされる写真が多すぎて大変)、見てもらうには「フォローしてもらわないといけない」。
それにはどうするか。
自分の存在を主張するしかないのだ。まずは、フォローして欲しかったらフォローする、のが基本。「友だちを検索」機能から、連絡先やFacebookのともだちでInstagramしてる人を見つけてフォローする。
まあ、友だちならたぶんフォロー返しもしてくれる。たぶん。TwitterやFacebookに写真を上げて、Instagramしてますよって主張してもいい。
続いていろんな人の写真を見る。
Instagramでは「ハッシュタグ」という文化があって(Twitterと同じだ)、コメントに「#〜」とタグをつけてる人が多い。それをとっかかりにする。猫が好きなら「#cat」で探してみる。「#ねこ」でもいい。「#ねこ」で検索してみたら、90万枚以上の写真が見つかった。けっこう多くてびっくり。
まあタグつけてない人もいるので何でも探せるわけじゃないけど(わたしもつけてないし)、これでいろいろ写真を探す。
Instagram上でいろんな写真を見てまわり、あ、この写真いいな、と思ったら「いいね」をタップする。これ、大事。さらに人気の写真にはいろんな人がコメントをつけてる。
で、「いいね」した人や、「コメント」したユーザー名をタップすると、その人の写真を見ることができる。こうして芋づる式にいろんな人の写真をたどっていき、趣味の合う写真を撮る人がいたら「いいね」したりその人を「フォロー」したりコメントを付けたりしていくのである。
芋づる式にたどるのってけっこういい。
普通、知らない人からフォローされたりコメントつけられたりすると、どんな人がきてくれたんだろうと、自分の写真に訪問してくれたりする。そして「ああこういう写真好きだな」と思ってもらえれば、フォローしてくれたり「いいね」つけてくれたりする。
逆に自分の写真に「いいね」してくれた人の写真を見に行って、気に入ったら「フォローして」なんてのを繰り返す。そうやってぼちぼちとフォローしたりされたりしていけばいいのだ。
Instagramはそれだけでアクティブユーザー1億5000万人に達したのだからすごいものである。いろんな人の写真を見てると、「ああ、この人は写真が上手いなあ」って人がけっこういる。そういう人の写真を見て学ぶのもいい。
たまに「え、この写真、めちゃキレイじゃん。どうやって撮ったん?」って人もいるけど、よく見ると「一眼レフでピシッと撮った写真をわざわざiPhoneに転送してInstagramにアップして」たりするので、その辺は気にしないでOkです。Wi-Fi対応のデジカメを持っていれば簡単にできます。
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