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» 2013年11月19日 14時22分 UPDATE

荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第33回 iPhotoで写真を仕上げる

今回は9月のバージョンアップで大きく変化した「iPhoto」の話をしようと思う。旧版はイマイチだったけれど、かなり良くなった。iPhotoで写真を加工補正する手順を追いながら、説明してみる。

[荻窪圭,ITmedia]

 今回はiPhotoの話をしようかと思ってる。

 アップル純正アプリなのでもっとはやく取り上げてもよかったのだけど、前バージョンって正直なところ使い勝手が今ひとつでわたしも購入はしたものの、ちょっとしか使ってなかったのだ。

 でも、2013年9月にバージョンアップしてフルリニューアルして使いやすくなった上に、2013年9月以降にiPhoneやiPadを買った人は無料でダウンロードできるのだ。有料の人と無料の人ができちゃってるのでややこしいけど、AppStoreへいって「無料」と表示されてたらダウンロードしちゃってOKだ。

photo

 iPhotoは何をするアプリなのか。iPhoneで撮った写真を死蔵させないためのアプリ、といっていい。大きな機能は3つ。ひとつは写真のブラウズ。まあこれは標準の写真アプリでもできるわけで、そう注目すべき機能でもない。ただ、写真にお気に入りやフラグをつけてざくっと分類することはできる。

photo 写真のブラウズ機能。1カ月ごとにまとめて見せてくれる

 ふたつめは写真の補正・加工機能。これがなかなか多機能で、写真の修正から大幅な加工まで一通りしてくれるのだ。かなり高機能である。3つめは写真の出力。Webジャーナル、スライドショー、フォトブックと3つあるけど、注目はフォトブック。iPhoneで撮った写真を豪華な写真集にできるのである。全部説明すると長くなるので、今回は2番目の写真の編集機能の話をば。

iPhoneで撮った写真をそのままにしてない?

 iPhoneで写真を撮ったとき、ちょっと暗いなと思ったり、ちょっと傾いてて気になったり、でもまあいいやってんでそのまま公開したりしてないだろうか。料理写真なんか、もうちょっと明るい方が美味しそうにみえるのに、と思ったまま公開したりしてないだろうか。

 まあせっかく撮った写真なら「本当に見せたかった写真」に仕上げてから公開したいじゃないか、と。そのために10分も20分もかけるのはかったるいけど、1〜2分ならまあたいして手間じゃなかろう、と。そこでiPhotoの出番。

 で、きれいな夕空の写真があるとしよう。

 これである。

photo ベランダから身を乗り出して撮った夕空の写真。厚い雲の隙間から光の筋がさーっと広がってたのだ

 雲の隙間から光がすーっと差し込んだ姿がなかなか美しかったのでベランダから身を乗り出して撮ったのだけど、無理な姿勢で撮ったものだからちょっと左に傾いてる上に、右端に壁が写り込んじゃってる。これはよくない。直しちゃえ。

 で、まず、サムネイルを消して目的の写真だけにする。

photo サムネイルを消すと作業しやすいのだ

 そして「ツール」をタップして編集ツールを呼び出す。最初はトリミングだ。

photo 左下の「ツール」をタップするとこの画面に切り替わり、トリミングや露出、カラーなど各種補正機能が現れる

 トリミングツールをタップするとこんな画面になる。わかりやすいですな。下のダイヤルは見ての通り傾き。ここをドラッグして傾きを直す。

photo ダイヤルを左右にドラッグすると傾きの補正ができる

 でもって、四隅のどっかをドラッグしてトリミングする。縦横比を変えたいときは右上のメニューアイコンをタップ。思い切って正方形にしたり縦位置にしてもいい。まあやり過ぎると画像サイズが小さくなっちゃうけど。

photo 縦横比を自由に変えてもいいし、これを使ってきちんと合わせてもいい。

 終わったらツールアイコンをタップして戻す。次は明るさ(露出)だ。

 光の筋が目立つように、暗いところはぎゅっと締めて、明るいところも少し落として色をはっきりさせたい。画面一番下のスライダーを動かす。右が明るい側(ハイライト部)、左が暗い側(シャドウ部)。左右の端をそれぞれ動かすとそれぞれ調整できるし、真ん中のを動かすと全体の明るさが変わる。細かい調整をするときは横位置の方が、スライダーが横長になるのでよさげ。iPhoneを傾ければよし。

photo 「露出」機能。スライダーに5つのアイコンがあるがそれぞれドラッグできる。これでコントラストを上げ、ハイライト部を少し落としたりして明暗を強く出してみた

 最後は色。

photo 「カラー」をタップするとこのように。一番右下がホワイトバランス

 夕日ならではの赤みを目立たせてやれ、ってことで一番右のホワイトバランスを開いて、「日陰」にしてやる。えっと、太陽光を中心に、曇り→日陰としてやるごとに全体に赤みが増します。

photo 全体に夕焼けっぽい色に調整してみた

 さらに彩度をちょっと上げて色を派手目に。

photo 彩度を少しだけ上げる

 それ以外にもたくさんの機能があるので、気になる方はヘルプ画面をどうぞ。困ったら「?」をタップすればいい

photo 困ったときはヘルプ頼み

 ヘルプを参考にあれこれ画面を見ながらいじるとよいかと思う。

 これでとりあえず完成。最初のオリジナル写真と比べるとずいぶん変わったのがわかるかと思う。「オリジナルを表示」ボタンがあるので見比べてみた。

photo 元の画像(オリジナル)
photo 今回iPhotoで仕上げた画像。ずいぶん派手になりました。

 えっと、実際の空はどうだったかというと、オリジナルが近い。でも「わたしの心の中ではこう見えてたのだ!」ってことでおおむね問題なしです。そういうもんです。となったら、公開ボタンをタップして公開しよう。

photophoto 公開ボタンをタップするといろんな出力先が現れる(写真=左)、Twitterに投稿するばあいはこんな感じに(写真=右)

 iPhotoがさすがアップル純正だな、というのはこのあと。

 普通の画像編集アプリは、あれこれいじったものを「カメラロールに保存」という作業をしなきゃいけない。iPhotoはそれがいらない。保存しなくても、ここでいじったものはそのままカメラロールに反映されちゃうのだ。

 iPhotoでいじってから、写真アプリでカメラロールの該当する写真を開いて見ると、ちゃんとiPhotoで仕上げた写真にすり替わっているのだ。じゃあ元の写真はどこへ? というと、ちゃんと残ってる。iPhoto上でオリジナルに戻すことも、ひとつひとつの作業(明るさやトリミングやその他もろもろ)をリセットして少しずつ戻すこともできる。

photo 右上のオプションメニューを開いて「戻す」をタップすれば、元画像に戻せます

 そういう意味でも安心して使えるのである。ブレやピンボケは直せないけど(これはもうどうやっても無理です)、ほんの一手間で写真を印象的なものにできるということで、ぜひお試しを。

 次回もたぶん、iPhotoの話をお送りします。

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