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» 2013年12月13日 12時36分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第171回 夜景とイルミネーションと雰囲気の関係 (1/4)

日が落ちるのが早くなったら、イルミネーションと夜景の季節。カメラの進歩で楽に撮れるようになったけれど、オートでは雰囲気のある写真が撮りにくい。夜景を雰囲気たっぷりに撮る方法を考えよう。

[荻窪圭,ITmedia]

冬は夜景とイルミネーションの季節

 冬は夜景を撮るのに最適な季節である。

 理由はふたつ。

 ひとつめは、日が早く暮れるから。夏だと20時過ぎてやっと夜景の時間かなって感じだけど、冬は17時過ぎからもう夜景タイム。ちょっと夜景撮ってから飯食いにいこか、くらいのノリで撮れる。ふたつめは住宅街から繁華街まで、そこここかしこにイルミネーションが登場して華やかに賑やかになるから。これはもういうまでもなく毎年恒例のことで。

 まあそれを打ち消しかねない「寒い」というデメリットがあるのはもうしょうがないことで、手袋は欠かせない。防寒をしっかりして挑んでくださいませ。

明るく撮ったりボカして撮ったり

 一昔前までは「夜景」を撮るってけっこうテクニックが必要なものだったけど、ソニーが「手持ち夜景モード」なんていうユニークな機能を開発し(高感度で高速連写し、それを合成することでノイズや手ブレを軽減する技術)、さらにデジカメの高感度化が進んで、手ブレ補正の性能も上がって、ちょっとした夜景やイルミネーションなら誰でもさっと撮れるようになった。

 だがしかし、夜景といっても撮り方次第で雰囲気はがらっと変わるのだ。

 まず「明るい夜景」と「暗い夜景」がある。「暗い夜景」から。夜であることを強調する感じで、これは撮りやすい。手ブレ補正機能を持ってるカメラならマイナスの露出補正をしてISO感度をちょっと上げてやればい、たいてい手持ちで撮れるから。暗い街に窓や街灯の明かりだけが光ってるというシャドウ部がぎゅっと締まった夜景だ。

photo 「暗い夜景」の例

 対して「明るい夜景」は露出オーバー目に明るく撮る夜景。そうすると肉眼で見るイメージより明るく撮れるのでちょっと幻想的な感じになり、街のほのかな明るさを利用して建物のディテールもしっかり撮れる。「都会ーーーっ」って感じ。

photo 同じアングルで「明るい夜景」の例

 明るい夜景を撮ろうと思ったら、三脚が必要。わずかな手ブレも目立つし、シャッタースピードも遅くなるから。三脚を持ち込んだなら、次は絞り込んでみるべし。次はF16までぐぐっと絞って撮ってみた。シャッタースピードは25秒。そうすると点光源の写りががらっと変わる。

photo F16まで絞り込んだ例

 強い光源から光芒が出るのだ。

 ふわっと光ってた街灯の光がキリッとなって、四方八方に光芒を出してる。

 ポイントは絞り込むこと。

 どのくらい絞るといいかは概ね、撮像素子サイズによる。ハイエンドコンデジだとF2.8やF4から光芒が出始めるし、マイクロフォーサーズならF8くらい、APS-C以上の場合はF16くらいまで絞りたい。

 今回はこんなことを意識しつつ進めていきます。

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