レビュー
» 2014年03月06日 11時33分 UPDATE

“場の雰囲気”をまるっと残す、レンズが2つの不思議なカメラ「PowerShot N100」で遊んでみよう (1/2)

前作はシャッターボタンがなかった。最新作はレンズが2つ。なんともアグレッシブなシリーズである。撮る人と撮られる人を同時に撮るとどうなるか、そんなカメラのファーストインプレッションをお届けする。

[野村シンヤ,ITmedia]

 発売は4月下旬予定とまだ先だが、CP+の会場でも展示されていたキヤノンのユニークなデジカメ、「PowerShot N100」(以下、N100)が届いたので早速レビューをお届けしよう。なお本稿で紹介する機材は試作機であり、製品版では仕様が異なる可能性もあるのでその辺はご了承いただきたい。

photo 「PowerShot N100」(試作機) 全体的にカーブを多用した丸みのあるボディで、万人受けしそうなデザイン。重さは約289グラムあり、軽いというよりはしっかりとした作りという感じ

 昨年春に登場した「PowerShot N」は「シャッターボタンがない」「1回で構図や色調などが異なる6枚を同時に作り出す、クリエイティブシャッター機能の搭載」など、ユニークな試みが詰まったカメラ。そして、新製品のN100も同様に、新しい試みを積極的に取り入れている。

被写体と撮影者を同時に撮る、そんな不思議なデジカメ

 一見すると何の変哲もない、チルト液晶を備えた普通のデジカメ。これが第一印象。しかし、背面液晶モニターの上部にはレンズらしきものがちんまりと鎮座している。そう、これがN100のウリである「デュアルキャプチャー」を実現するために備えられた「ストーリーカメラ」だ。

photo チルト機構を備えた液晶の上部にあるのが、「ストーリーカメラ」

 前後にある2つのレンズで、被写体と撮影者を同時に撮影するというのが目玉のデュアルキャプチャー。その写真を撮った時の状況や撮った人を同時に写し込むことで、それを後に見る際、記憶のトリガーにするという仕掛けだ。

 同時撮り撮影は簡単で、モードスイッチを切り替えて被写体に向き、シャッターボタンを押すだけ。そうすれば、画面右下に撮影者の顔も合成された写真が撮れる。デュアルキャプチャーは動画撮影にも対応しているので、被写体と撮影者のその時の動作や表情も連続して記録することもできる。

photo 「ストーリーカメラ」をオンにした状態だと、このように撮影者の表情がバッチリと写し込まれる
photophoto 背面にあるストーリーカメラは広角25ミリのレンズを搭載しているので、写る範囲が結構広い。デフォルトは右下隅に撮影者が写りこむ形だが、ロングタッチで四隅に移動させることができる。また、写る大きさもタップすることにより3段階でサイズ変更可能だ

 実際、旅行やイベントなどで数多くの撮影をしても、それがどんな時に撮ったとか、その時に自分がどんな格好や表情をしていたかはなかなか思い出せないもの。それが、このカメラだと瞬時に分かる訳だから面白い。

 孫を写すおじいちゃんやおばあちゃんは自然と笑顔になるだろうし、かわいいペットを写している時に思いがけないシーンが訪れれば、飼い主の驚きの表情もそこには記録されるわけで、のちのちの写真を見ながら語る際に話題がつきないこと請け合いだ。

 背面に搭載されているストーリーカメラは25ミリ相当と広角で、少し離せば並んだ2人の顔を入れることもできるし、近寄れば撮影者の顔だけや眼だけといった写真も撮れるので自由度は高い。

 撮るだけでなく、見る際にも楽しめるようにさまざまな工夫がこらされているのも特徴。背面液晶モニターの右上にある本を見開きにしたような「ストーリーハイライト」ボタンを押すと、撮影された静止画や動画をひとつのムービーアルバムにしてくれる。

 「イベント」「日付」「人物」「カスタム」の4つのテーマから選択すれば、カメラが自動でセレクトしてまとめてくれるので手間はかからない。“思い出をストーリーで残すニューコンセプトモデル”これがN100の目指したカタチだ。

photophoto ストーリーハイライト機能を使うことで、いくつもの写真の中から自動的にセレクトしてムービーアルバムを作成してくれるのも特徴のひとつ。画面はテーマのひとつ「日付」から選ぶところ。一度作成したアルバムは一覧から選んで再生することもできる
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