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» 2014年03月18日 11時51分 UPDATE

増税前に買いたい10万円クラスのレンズをプロカメラマンがピックアップ!(その3) (1/2)

個人差はありましょうが“えいっ”と買えるギリギリ価格帯の10万円クラスレンズ。その中でも実用性も加味してプロカメラマンがお勧めをピックアップ。第3弾は個性的な単焦点中望遠や600ミリの超望遠ズームをご紹介します。

[MAKOTO TSURUTA,ITmedia]

 “えいやっ”と意気込めば買えないことはないけれど、そう簡単に買うわけにもいかない、そんな10万円前後のレンズをプロカメラマンがピックアップする本企画。第3弾はポートレートなどに有効な富士フイルムの単焦点中望遠に画質と携帯性を両立したリコーイメージングのパンケーキレンズ、α7/7Rと組み合わせるツァイスブランドの標準ズーム、それに600ミリを手中にできるタムロンの望遠ズームをご紹介します。

シャープとボケが演出するF1.2の魅力あふれる世界 富士フイルム「XF56mmF1.2 R」

photo 富士フイルム「XF56mmF1.2 R」 実勢価格は10万8000円前後

 「Xシリーズ」の交換レンズ「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R」は、焦点距離85ミリ相当になる中望遠レンズ。もっとも特徴的なのは“F1.2”という明るさだ。

 通常、夜景撮影となると三脚のイメージを持っている方も多いと思うが、F値の明るいレンズで開放気味にしてシャッタースピードを稼ぐことにより、ISO感度をそれほど上げずに手持ちでの撮影が可能になるので、フットワーク軽く、さまざまな角度から写真を撮ることができる。

 また、いつもと違う1枚を撮影したい場合にも有用な1本。背景に情景を写し込むことで写真にストーリーが生まれたり、より被写体を目立たせる為にF値を浅くして前ボケや背景ボケで色をアクセントにすることも可能だ。ピントが合った部分はカミソリ並みの切れ味を持ったシャープネスで描き出してくれるので、ボケとの組み合わせの妙味に感動をおぼえるだろう。ただし、F1.2の開放で使用するとピントがかなり浅くシビアになるので、その点は注意して撮影にのぞみたい。

photo 85ミリで撮る建築や風景写真のおもしろさがこのレンズにはある。東京駅前のタクシーを前ボケにして、遠近感のある写真に仕立てた1枚。露出優先AE(F1.6 1/75秒) ISO800 WB:マニュアル 焦点距離:56mm ボディ:X-T1
photo いつもと違う1枚として花や小物の撮影にも実は効果的。この85ミリを使用すると、背景に風景や情景を生かした撮影が可能になるので、マクロレンズとはまた違った写真が撮れる。露出優先AE(F2 1/25秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:56mm ボディ:X-T1
photo 上の写真はF2まで絞ったが、こちらはF1.4 露出優先AE(F1.4 1/45秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:56mm  ボディ:X-T1
photo 薄暗い街の中、カメラにはつらい環境下での撮影。ISO1600、F1.2と手持ちぎりぎりのシャッタスピードで写した1枚。街の明かりがいい感じにボケておもしろい 露出優先AE(F1.2 1/60秒) ISO1600 WB:マニュアル 焦点距離:56mm ボディ:X-T1

良画質で手軽に持ち運べるパンケーキレンズ リコーイメージング「smc PENTAX-FA43mmF1.9 Limited」

photo リコーイメージング「smc PENTAX-FA43mmF1.9 Limited」 実勢価格は6万6000円前後

 リコーイメージングから発売されている「smc PENTAX-FA43mmF1.9 Limited」は、43ミリの単焦点レンズ。APS-C機に取り付けると66ミリ相当という標準域の画角が、目で見ている感じと同じサイズで切り取ることができ、直感的に「これ撮りたい!」と感じた被写体を見たままにカメラに収められるのがこのレンズのいいところだ。

 携帯性も良好。ボディキャップがわりにつけておいても場所を取らないので、いつもカメラを持ち歩きたいというユーザーにはかなりオススメだ。撮りたいと思ったときにレンズ交換なしにパッと撮って、またサッとしまえるので使い勝手が非常によろしい。

 使いやすい画角に明るい高画質なレンズ、単焦点レンズが初めての人でも優しい使い勝手が魅力的。ボケのある写真もシャープな写真も自在に撮れるので、日常的な距離感と非日常的な世界観を生み出し、写真をさらに面白くしてくれる1本といえる。

photo 仕事終わりの銀座。さっと撮れるお手軽レンズながら単焦点一本勝負も可能で、直感的に目で見た感じのまま撮れる焦点距離と画質が持ち味だ 露出優先AE(F2 1/100秒) ISO400 WB:オート 焦点距離:43mm ボディ:K-3
photo 非日常的な世界が広がるF1.9の世界観。さまざまな装飾がある街の中で面白そうだなと思ったものによって撮影してみるとこんな感じの写真に。人間の目では見えない光の世界が表現できる 露出優先AE(F2 1/200秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:43mm  ボディ:K-3
photo ピントが合った部分はスッキリ、背景には美しいボケを演出。そんな写真を気軽に撮れるのがこのレンズ。スナップを撮るにはいい相棒だ 露出優先AE(F8 1/1000秒) ISO800 WB:オート 焦点距離:43mm ボディ:K-3
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