αシリーズでEマウントを採用するフルサイズ機「α7」「α7R」用としてラインアップされたのが「Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS SEL2470Z」だ。フルサイズで24〜70ミリという、よく使われる標準域をカバーし、全域でF4を実現する。カールツァイスの名を掲げているだけあり、ボディの質感も実によく、防じん防滴に配慮した設計になっているのもポイントが高い。もちろん、画質は折り紙つき。色合いもボケも非常に満足のいく、美しい写真で仕上げてくれる。
ズーム全域でF4通しというのも実に使い勝手がよく、美しい夕景や夜景に出会って“しまった!三脚持ってくれば……”といった時にもISO感度にそれほど頼らずとも手ブレを防いでくれるのでありがたい。24〜70ミリという焦点距離もさまざまな写真を撮ることができる。同じ絞りでも被写体と距離をとることで全体的にピントを合わせたり、逆に寄ってみたり、望遠域を使うことでボケを出したりと意図に合わせていろいろと使える。いいカメラにはいいレンズ。一度使うと手放せない一本になる。
タムロンから発売された「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD(Model A011)」は、150〜600ミリという長い焦点距離と12万円前後という価格が魅力の超望遠ズームレンズ。
望遠600ミリを必要とするシーンを考えてみると、運動会やサーフィンなどのスポーツシーンや、野鳥や空港、鉄道などの動いている被写体。その動きものの被写体に対しての追従性やAFスピードが気になるところだ。今回ボディはキヤノン「EOS 5D Mark II」を使用し、AFは真ん中一点に固定して野鳥を撮影。前後何カットかはジャスピンから外れたものの、等倍表示までしなければ気にならないレベルで写せた。これがEOS 7DやEOS 70Dならもっと追従できるんじゃないかという感触を得られたのは大きい。
また、これだけの超望遠ズームだとその大きさや重さが気になるところではあるのが、意外にコンパクトで2キロほどと思っていたよりも軽い。1時間ほど海で手持ち撮影をしていたが幸い筋肉痛もなく、男性の方であれば手持ちでフットワーク(ハンドリング?)よく撮影できるだろう。
この大きさで600ミリまで寄れるのは大変魅力的で、作品性を求める方や、テレコン無しで超望遠までの撮影をしたい方にはかなりオススメの1本だ。
MAKOTO TSURUTA(つるた まこと)
元『週刊ゴング』カメラマン。スポーツで写真を学び、その後メーカー担当として首都圏量販店に常勤し、一眼レフカメラの販売を担当。現在Webプロモーションを得意とする活動の傍ら、写真をさらに楽しむコンテンツサイト「PHOTOWORK」http://photowork.jp/を運営中。個人サイトはhttp://one-cut.net/ 。
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