カシオらしいのはその機能。
ほかのハイスピードEXILIM同様、フルサイズで最高秒30コマで30枚まで連写できる。しかもパスト連写機能を持っており、シャッターを押す前の写真も記録でき、前後のバランスも変更可能だ。全域F2.8のおかげで、シャッタースピードを維持したままこんな連続写真を撮れるのだ。シャッタースピード優先にして1/1000秒で撮影してる。
連写機能自体は以前からある機能だが、このレンズとこのセンサーになったおかげで、クオリティがぐんとあがった。高速連写時は電子シャッターになるが、他のハイエンド機にはできない芸当だ。これは楽しい。高速連写を生かした機能として、HDRや手持ち夜景など連写+合成機能も充実している。
撮影モードはP/A/S/Mと「プレミアムオートPRO」に加えて、いわゆるシーンモードの「BS」、デジタルフィルターの「ART」、ブラケット撮影の「BKT」、タイムラプスの「TL」がある。
プレミアムオートPROはいわゆるシーン自動認識オートだが、撮影時に派手に化粧してくれるのが特徴だ。先ほど紹介した自分撮りモードで撮った写真がこれである。プレミアムオートPROで撮った。よく見ると肌が妙に滑らかである。
プレミアムオートPRO時に「メイクアップ」レベルを設定できるのだ。メイクアップレベルを上げると、人の顔は美肌に補正される文字通りメイクアップである。メイクアップレベルはその場でリングで0〜12まで変えられるのが面白い。望遠端で撮り比べたのがこちら。
このくらい違う。カシオのTRシリーズはアジア圏で女子に大人気なのだが、その理由のひとつがこのメイクアップ機能なのだと思う。多くのコンデジは美肌モードをオンにしないとこういう機能は働かないが、カシオはデフォルトでオンなのである。
で、女子を撮る時はいいけれども、中年以上のおっさんをメイクアップで撮るとアレなことになるので注意。人を撮る時は被写体に応じてマメにリングでコントロールすべし。また、HSシーン撮影をオンにしておくと、ハイコントラスト時は自動的にHDRに、暗いときは自動的に連写+合成になる。
BSは伝統のベストショット。いわゆるシーンモードだが、HDRや連写+合成のHS夜景モードもここに含まれているし、モードによってはけっこう派手に化粧してくれる。個人的にはけっこう好きである。
ARTはアート系デジタルフィルタを使うモード。恒例のHDRアートやポピュラーなジオラマやトイカメラ風に加えて、EX-10から「宙玉」モードが加わった。ホンモノの宙玉は中央に透明の球を埋め込んで撮るので、デジタル処理の宙玉モードとは違うが、こんな宙玉風写真を撮れる。
TLはタイムラプス。タイムラプス撮影やインターバル撮影が可能だ。
そしていよいよEX-10から採用された「ある意味、9眼」なブラケットである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR