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世界最大のEVFと徹底したアナログ操作が魅力――富士フイルム「FUJIFILM X-T1」(2/3 ページ)

» 2014年03月25日 10時00分 公開
[永山昌克,ITmedia]

スピーディに作動するインテリジェントハイブリッドAF

 露出モードは、プログラムAE/絞り優先AE/シャッター優先AE/マニュアル露出の4モードに対応する。シャッタースピードダイヤルをAの位置にセットすると絞り優先AEに、絞りリングをAの位置にセットするとシャッター優先AEに、両方をAにセットするとプログラムAEになる仕組みだ。フィルム時代のカメラ経験者ならすぐに理解できる操作系といっていい。

photo 同社「X」シリーズでは初の防じん防滴構造と-10度の耐低温性能を備える

 絞り値やシャッター速度、露出補正、ISO感度の各値をそれぞれの専用ダイヤルによってダイレクトに切り替えられる点も、オールドカメラファンにはなじみやすいだろう。こうしたアナログ感覚のダイヤル操作は、ファインダーや液晶の表示をいちいち確認しなくても、カメラの状態を一目で把握できるメリットがある。

 また、これらのダイヤルとは別に、グリップの前後には2つのコマンドダイヤルを装備。フロントコマンドダイヤルでは、プログラムシフトや1/3ステップでのシャッタースピード変更、再生コマ送りなど、リアコマンドダイヤルでは、再生時の拡大縮小やメニュー操作などがそれぞれ行える。

 AFには、シーンに応じて位相差AFとコントラストAFを自動的に使い分ける「インテリジェントハイブリッドAF」を搭載する。動体に対する追従性では一眼レフの位相差AFに及ばないものの、静物や風景、スナップ撮影の範囲ではストレスを感じることなく、気持ちよくピントが合う。

photo ボディ前面には、ファンクションボタンやシンクロターミナル、フォーカスモード切換レバーなどを搭載
photo 各種のダイヤルは、ファインダーをのぞいた状態でも操作できるような場所に配置。慣れるほどに直感的な操作が可能になる。

photo フラッシュは、小型の外付けタイプが標準付属。オプションの外部フラッシュを発光させるためのコマンダーとしても利用できる
photo 最高312MB/秒(理論値)の転送速度を持つ規格「UHS-II」に、デジカメでは初めて対応
photo 電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠のバッテリ寿命は約350枚となる
photo 6つのファンクションボタンには、自分にとって使用頻度が高い機能を割り当てることができる

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