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コンティニアスAFで味わう“爆速”AFに感動! ソニー「α6000」(2/4 ページ)

» 2014年04月08日 11時13分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

NEX-5/6系ゆずりの電子ダイヤルを装備

 さて使い勝手。

 基本的には大きさも重さもNEX-6とあまり変わらない。

 違うのはグリップやダイヤル周り。α7など最近のソニーのコンセプトを受け継いだ、少しエッジが立ったデザイン。グリップはα6000の方がちょっと深くていい感じだ。

photo 横から。モニタを90度傾けて水平にしてみた。レンズは側面のズームレバーでも、フォーカスリングでもズーミング可能。MF時はフォーカスリングはフォーカシング用に切り替わる
photo 上面から。撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルが横に並んでいて、親指で回しやすい。シャッターボタン横のC1はカスタムボタン1のこと

 上面には撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルが装備されているのだが、NEX-6はそれが重なって2階建てになってた。α6000は撮影モードダイヤルとコマンドダイヤルが横に並んだので、その分上面がフラットになりデザイン的にもすっきり。ダイヤルも回しやすい。

photophoto 製品にはEVF用のアイカップが付属する。装着すると後ろへのはみ出しが大きくなるのでつけるかどうかは好みで。
photo グリップ側の側面。こちらにNFCが内蔵されているので、NFC対応スマホを使うときはグリップ側に

 背面に目をやると、カスタマイズできるボタンがひとつ増えている。細かい機能が多い(瞳AFとか)のでメニューのカスタマイズまで行って、よく使う機能はすぐ呼び出せるようにしておくのがお勧め。

photo 背面から。モニタは3型で92万画素。FnはFnメニュー用のキー。C2やAELキーなどをカスタマイズ可能だ。十字キー周りはホイールになっており、コマンドダイヤルと合わせて2つのダイヤルとなっている
photo Fnメニュー。この12個の項目はカスタマイズ可能だ。これはちょっとカスタマイズした状態
photo メニュー。ワイヤレスとアプリケーションが独立した項目になっているのがソニーらしいところ
photophoto

 EVFは最新の他社ハイエンド機(富士フイルムのX-T1やオリンパスのE-M1)ほどではないが、快適に使えるレベル。被写体に集中して撮りたいときはやはりEVFがあるのとないのとでは大きく違う。

 背面モニタはチルト式で上に約90度、下に約45度に動かせるのだが、残念なのは、NEX-6同様、背面モニタがタッチパネルではないこと。高速AFだからこそ、タッチAFでさっと撮りたい被写体を指定して撮る快適さがより高まると思うのだけど、どうなんだろう。マルチAFで狙ったところを抑えてくれなかったとき、とっさにAFポイントを動かせるUIにはなってないので、よりタッチAFが欲しくなる。

 NEX-6で採用されたPlayMemories CameraAppsも健在。Wi-Fi経由でアプリをダウンロードして使える。Wi-Fi機能は優秀で、NFCを使ってさっとスマホと接続して転送したりリモート撮影できる。

photo Wi-Fi用のメニュー。スマートフォンへの写真転送やパソコンへの転送などWi-Fiでできることは多い。アクセスポイントのパスワード入力はタッチパネルでやりたかった感じ
photo アプリケーションメニュー。標準でスマートリモコンアプリがプリインストールされている。それ以外はダウンロードして使う

 α6000は2014年型ソニーデジカメの基本機能を搭載し、NEX-6から受け継いだEVFやチルト式モニタを装備し、プラスαとして超高速AFを積んで、一世代先に進化したカメラである。

 一見してNEX-6のマイナーチェンジか、と思ってしまいそうだが、そんなときはAF-Cモードにしていじってみるといい。おお、と驚くに違いない。それで思わず買ってしまってもわたしの知ったことでありません(笑)。

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