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30倍ズームの動画デジカメ「PowerShot SX700 HS」で春の動物園を撮ってみる(1/2 ページ)

» 2014年04月17日 12時54分 公開
[佐藤眞宏,ITmedia]
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 いまさらコンデジなんて……なんて思っていても、実際に使ってみると、昨今のコンデジは結構スゴいところまで来ていることに驚かされる。顕著なのはズーム倍率で、1年前は20倍なら超高倍率という感じだったが(最新「20倍ズームコンデジ」は手持ちでもブレずに撮れるか? 5モデル検証)、いまでは少し本体の厚さを許容できるなら30倍という倍率の製品も相当数発売されている。この超高倍率ズームでフルHD動画もとれるのだから、一眼レフやミラーレス、スマホカメラとは別ジャンルの製品となりつつあると言っていいだろう。

 今回紹介する「PowerShot SX700 HS」もそうした高倍率ズームレンズ搭載&動画強化機のひとつ。“動画コンパクト”として登場した「PowerShot SX280 HS」の後継製品で、ズーム倍率を20倍から30倍(35ミリ換算25〜750ミリ相当)へと強化し、1回のシャッターでオリジナル1枚のほか、ニュアンスの異なる5枚の写真を自動生成する「クリエイティブショット」機能など、本格志向のカメラにはない、楽しい機能も搭載している。

photo 「PowerShot SX700 HS」

30倍ズームを動物園で楽しむ

 PowerShot SX700 HSは画像処理エンジン「DiGiC 6」や1080/60p動画やMP4記録、5軸の手ブレ補正といった主な特徴は前モデルのPowerShot SX280 HSを継承しており、外観にも大きな変化はない。ただ、前述したようにズーム倍率が向上しているほか、撮像素子の画素数は有効約1210万画素から有効約1610万画素へとアップしている。まずは30倍ズームの威力を体験すべく、動物園へと足を運んでみた。

 一部に根強いファンのいるハシビロコウ。網越しの対面となるが、30倍ズームの750ミリ相当ならば手前の網を見えないよう(網を前ボケにしてほぼ見えないように)にして、撮影できる。下の写真は同じ場所からの撮影だが、さすが30倍ズーム。テレ端ならば、バストアップでハシビロコウをばっちり押さえることができた。これは楽しい。

photo 25ミリ相当のワイド端
photo 750ミリ相当のテレ端

 もうひとつはペンギンとキリン。こちらもやはり網越しの撮影になるが、テレ端の状態ならば毛並みや目元口元の様子まで、はっきり写すことがでできる。

photo 25ミリ相当のワイド端
photo 25ミリ相当のワイド端
photo 750ミリ相当のテレ端
photo 750ミリ相当のテレ端

 次は30倍ズーム状態での動画撮影を猿山で。30倍ズームの状態なので遠近感を感じにくい映像になってしまっているが、実は猿山のほぼてっぺん付近を撮影している。

レンズを30倍ズームの状態(750ミリ相当)に固定、猿山のほぼてっぺんにいた小猿を狙ってみた

 さすがに30倍ズームの状態では、撮影者が素早く動く子猿を追い続けることが難しく、見返してみると手ブレの多い映像もあったが、フレーム内に被写体が入っていればAFのヌケも少なく、映像は非常にきれい。ちなみに標準フルHD撮影(1920×1080ピクセル)モートのフレームレート/ビットレートは30fps/約24Mbpsで記録形式はMP4となる。

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