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第175回 動物園で写真に夢中になる撮り方とそのコツの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2014年04月24日 10時15分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

ガラス越しはこう撮る

 晴れた日の屋外展示動物ならいいが、面白いヤツは室内の暗い館にいたりするのである。そのために明るい単焦点レンズを1本用意すること。F1.4とかF1.8とか。それはもう欠かせない。

 それから、屋内でも屋外でも動物を撮るときの鉄則なんだけど、動物のためにストロボはオフにしておくこと。オートにしておくとやたらストロボをたきたがる機種もあるので、そこは責任を持って発光禁止にしておくべし。

photo 撮影はいいけどストロボは禁止です

 暗いからといってシャッタースピードは落とさない。

 ISO感度をめいっぱい上げてもいいから、シャッタースピード優先にして、1/250秒以上のスピードは確保するべし。そうしないとこうなります。使ってるカメラが違うので写りが違うのはまあ目をつぶって、被写体ぶれだけみてくださいませ。

photo 1/20秒でISO125。ちなみにハダカデバネズミ
photo 1/500秒でISO2000。これならぴたっと止まる

 この違いは大きい。

photo F1.8でもISO6400まであげて1/250秒。ノイズは増えてもぶれてない方が大事

 さらにここでも連写は有効。手ブレや被写体ぶれしてないカットの確率を上げるための連写と思っていい。

photo こうして連写した中から1枚を選ぶのだ

 それにしても、リンゴスティックをかじりながらじっとガラス越しにこっちを見る姿がかなりラブリーでしたよ。

photo 1/320秒でF1.4

 ちなみにこのガラス越しの写真、こんなスタイルで撮っております。

photo レンズの周りの黒い円盤がポイント

 なぜこんなことをするかというと、これがないと背中にある窓からの光がガラス面に反射してこうなっちゃうからですな。

photo 周りに光が写り込んでるのがわかるかと思う

 中央にレンズ用の穴が空いた、よしみカメラの「忍者レフ」という製品。これをつけてガラス面に近づくとめちゃ有効です。畳めばバッグの隙間にさくっとはいるのでひとつもっておくと何かと便利。

 室内編、最後はコウモリ。

 外光が入る場所だったのだけど、うまいこと羽を布団のように使ってまぶしさを抑えて寝ておりました。

 普通に正面から撮ると分からない。

photo

 でもちょっと角度を変えてやると、実はこんな風にうまく丸くなっていたことが分かるのだ。

photo

 こっちの方がコウモリっぽさが出てる。

 で、寝てるところだからシャッタースピードは落としてもいいだろうと油断してたら、いきなりあくびかまされました。

photo コウモリがあくびした瞬間。いきなり動かれたのでちょっと被写体ぶれしたのが残念

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