さまざまな「写真展」を随時紹介していく本コーナー。ここでは、ニコンサロンbis 新宿で開催される写真展「People are People」を取り上げる。なお、5月3日の13時〜14時、新宿ニコンサロンにて河田幸大氏のギャラリートークが行われる予定だ。
作品コメント
作者は芸術家の赤瀬川原平氏を中心に結成された路上観察学会が「トマソン」と呼んでいたものに興味があった。
トマソンとは都市の中で自然発生的に生まれた「建築物に付着し美しく保存されている無用の長物」のこととされている。
誰が作った訳でもない観察者によって初めて発見されるトマソンを記録するのにはカメラが不可欠だった。作者もカメラ片手に、まるでトマソン探知機にでもなったかのように路上を歩くと、たくさんのそれらしきものに出会うことができた。
面白いと思った対象にシャッターを切る。それらは表現を目的としたものというよりは、記録、採集と呼ぶに近い行為であったが、同時にトマソン的になるものを発見した際、作者自身に感情的な動きが生じたことも確かだった。
これはかなり写真的な行為で、その気持ちのざわめきを求めることは、作者が写真を撮る動機のかなり根源に近いところにあるものだ。そしてその気持ちのざわめきは決してトマソンという物体を発見した時だけに限らなかった。それから作者は「はっ!」とした時は自分の体に任せてシャッターを切ることにした。カラー31点。
名称 | 河田幸大写真展「People are People」 |
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開催期間 | 2014年4月29日(火)〜5月5日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日15時終了) |
定休日 | 会期中は無休 |
入場 | 無料 |
会場 | ニコンサロン bis 新宿 |
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