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使い勝手のいい“PENデザイン”の24倍ズームコンパクト オリンパス「STYLUS SH-1」(1/4 ページ)

» 2014年05月01日 07時00分 公開
[小山安博,ITmedia]

 オリンパス「STYLUS SH-1」は、24倍の高倍率ズームレンズに“世界初”という強力な光学5軸手ブレ補正を組み合わせたコンパクトデジタルカメラ。同社人気ミラーレス「PEN」シリーズを連想させるボディには、使い勝手のいい機能を盛り込んでおり、普段使いに適したカメラに仕上がっている。

photo オリンパス「STYLUS SH-1」

強力な手ブレ補正と便利な24倍ズーム

 「STYLUS SH-1」の長方形のボディはシャッターボタン周辺がへこんだ変形の凸型をしており、同社ミラーレスカメラ「PEN」シリーズを思わせる外観。わずかながらグリップもあり、金属外装の質感の高さも相まって、コンパクトデジカメという言葉から連想されるような安っぽさはない。

photophoto 前面はレザー調で感触のいい手触り。レンズバリアもあるので、気軽に持ち歩ける

 有効画素数1600万画素 1/2.3型CMOSセンサーには、35ミリ換算25〜600ミリの光学24倍ズームを組み合わせる。108.8(幅)×63.2(高さ)×42.4(奥行き)ミリ、271グラム(バッテリー、メモリカード含む)というポケットに入るサイズながら、24倍ズームという高倍率が特徴で、広角から超望遠までサポートしており利便性が高い。

photophoto ワイド端とテレ端。24倍ズームだけあって、レンズはけっこう繰り出す

 さらに「静止画・動画ともに光学式手ブレ補正を行うカメラとしては世界で始めて」(同社)の光学式5軸手ブレ補正を搭載しており、使った感覚だと、さすがにOM-Dシリーズほどではないが、けっこう強力な補正を実現している印象だ。

photo 600ミリ相当のテレ端
photoこちらが25ミリ相当のワイド端 いずれも同一地点からの撮影

 テレ端の600ミリ相当までズームすると、画面内はそれなりに揺れるが、ぬるーっと動く感じで、構図がとりやすい。手ブレ補正オフと比較してみると、細かい手ブレがなくなっていることが分かり、その効果を実感できる。

 手ブレ補正の設定ではオン/オフに加えて「撮影時」という項目があり、シャッターボタンを押した瞬間にだけ手ブレ補正を効かせることもできる。ただ、テレ端では手ブレで構図を取りづらくなるので、基本的には常時オンにした方がよさそうだ。

photophoto 静止画の撮影で、手ブレ補正は「撮影時」を選べる。動画の場合、「Onハイブリッド」に設定すると、歩きながらのような、より大きな手ブレも補正してくれる。効果は確かに感じられるが、さすがに専門のビデオカメラ、特にソニーの空間光学手ブレ補正搭載機に比べると、そこまでの補正効果はない印象。ただ、コンパクトデジカメとしては優秀な方だ

 ズームの動作もキビキビとしており、高倍率ズーム機としても使いやすい。画質に関しては、OM-D E-M5といったマイクロフォーサーズに比較すると、1/2.3型というセンサーサイズもあって細部はつぶれ気味。高感度時の画質も過度の期待はできないが、特に明るい屋外で利用する場合には威力を発揮しそうだ。

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