オリンパス「STYLUS SH-1」は、24倍の高倍率ズームレンズに“世界初”という強力な光学5軸手ブレ補正を組み合わせたコンパクトデジタルカメラ。同社人気ミラーレス「PEN」シリーズを連想させるボディには、使い勝手のいい機能を盛り込んでおり、普段使いに適したカメラに仕上がっている。
「STYLUS SH-1」の長方形のボディはシャッターボタン周辺がへこんだ変形の凸型をしており、同社ミラーレスカメラ「PEN」シリーズを思わせる外観。わずかながらグリップもあり、金属外装の質感の高さも相まって、コンパクトデジカメという言葉から連想されるような安っぽさはない。
有効画素数1600万画素 1/2.3型CMOSセンサーには、35ミリ換算25〜600ミリの光学24倍ズームを組み合わせる。108.8(幅)×63.2(高さ)×42.4(奥行き)ミリ、271グラム(バッテリー、メモリカード含む)というポケットに入るサイズながら、24倍ズームという高倍率が特徴で、広角から超望遠までサポートしており利便性が高い。
さらに「静止画・動画ともに光学式手ブレ補正を行うカメラとしては世界で始めて」(同社)の光学式5軸手ブレ補正を搭載しており、使った感覚だと、さすがにOM-Dシリーズほどではないが、けっこう強力な補正を実現している印象だ。
テレ端の600ミリ相当までズームすると、画面内はそれなりに揺れるが、ぬるーっと動く感じで、構図がとりやすい。手ブレ補正オフと比較してみると、細かい手ブレがなくなっていることが分かり、その効果を実感できる。
手ブレ補正の設定ではオン/オフに加えて「撮影時」という項目があり、シャッターボタンを押した瞬間にだけ手ブレ補正を効かせることもできる。ただ、テレ端では手ブレで構図を取りづらくなるので、基本的には常時オンにした方がよさそうだ。
ズームの動作もキビキビとしており、高倍率ズーム機としても使いやすい。画質に関しては、OM-D E-M5といったマイクロフォーサーズに比較すると、1/2.3型というセンサーサイズもあって細部はつぶれ気味。高感度時の画質も過度の期待はできないが、特に明るい屋外で利用する場合には威力を発揮しそうだ。
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