レビュー
» 2014年05月12日 17時04分 UPDATE

長期試用リポート:「FUJIFILM X-T1」第4回――豊富なグリップのバリエーションを試す

「FUJIFILM X-T1」は純正で4つの別売グリップが用意されている。そこで今回は現在入手できる4つの純正グリップを取りそろえて試用した。

[佐藤眞宏,ITmedia]

 X-T1はさまざまな場所での使用を想定してのオプションも多く用意されている。グリップひとつをとっても発表と同時に用意されたバッテリーグリップ「VG-XT1」、ハンドグリップ「MHG-XT」に加えて、4月末より「MHG-XT Large」「MHG-XT Small」も販売開始され、1モデルに4つの別売グリップが用意されるという最近ではあまり類を見ない状況となっている。

 そこで今回は現在入手できる4つの純正グリップを取りそろえてみた。

 まずはバッテリーグリップの「VG-TX1」。グリップ部分にバッテリーを追加搭載することで撮影可能枚数を増やすことができ、また、縦位置撮影用のシャッター、電子ダイヤル2つ、「F.A」「AE-L」「AF-L」の各ボタンが用意されている。縦位置撮影や撮影可能枚数のアップを目的とするなら、この製品が唯一の選択肢だ。

photo バッテリーグリップ「VG-TX1」装着時。写真のようにレンズを外せば自立するが、XF23mmF1.4Rなど重いレンズを付けると自立しなくなる

 撮影可能枚数のアップや縦位置撮影の安定感向上のほか、下方向に大きさが増すので横位置(通常撮影時)での安定性が増すのもうれしいポイント。ただ、グリップに搭載するバッテリーは1つなので、2つのバッテリーを両方とも交換するときにはグリップそのものを取り外す必要がある(グリップ搭載のバッテリーだけでもカメラは利用できる)。

photo バッテリーはカメラボディに1つ、グリップに1つを搭載できる
photophoto 縦位置での撮影はもちろん、通常時も安定感が増す
photo ボディ装着時にはボディ底面の接続端子カバーを取り外す

 次にハンドグリップの「MHG-XT」。ベースプレートとグリップだけのシンプルな作りで、本体には六角レンチを使って固定する。レンチで固定するので頻繁な着脱には不向きだが、グリップを装着したままバッテリーとメモリカードの交換ができるので実用上問題はないはずだ。追加されるグリップはボディのグリップの下4/3を覆うようになっており、薬指と小指のホールド感が増す。

 「MHG-XT Large」は「MHG-XT」のグリップ部分を大型化したもので、ベースプレートの質感や使用するレンチの径なども同じ。グリップは全体的に大きくなっているが特に縦方向での大型化が顕著で、MHG-XTではあまり感じなかった中指のホールド感がかなり高まる。

photophoto 「MHG-XT」(写真=左)と「MHG-XT Large」(写真=右)
photophoto 「MHG-XT」(写真=左)と「MHG-XT Large」(写真=右)

 MHG-XTとMHG-XT Largeのどちらを選ぶかは利用者の手のサイズに左右される。機能的な差はないので、ぜひとも販売店などで両方を試してみて欲しい。ちなみに個人的な感想でいえば、しっかり握れる感覚が高まったのは「MHG-XT Large」だが、チルト液晶を使ってのウェストレベル撮影では「MHG-XT」の握り心地が好ましく思えた。

 「MHG-XT Small」は正確にはグリップではなく、MHG-XTのベースパーツのみでグリップはない。装着することで約13ミリの厚さを増すことになるので、口径レンズ装着時に雲台と干渉しないクリアランスを確保できる。

photo 左から「MHG-XT Large」「MHG-XT」「MHG-XT Small」

 現在販売されているXFレンズで最大径の大きなほうに属する「XF23mmF1.4 R」の最大径は72ミリで、雲台のサイズや形状によっては絞りやピントのリングが操作しにくくなる。そうした状況を解消するためにこのプレートが有用だ。それにマウントアダプターを介することでより最大径の大きなレンズを装着することも考えられるので、雲台とのマッチングに悩むユーザーは購入の価値があるだろう。

photophoto 「XF23mmF1.4 R」は最大径が72ミリと大きいので、ピントリングが雲台に接触してしまうことがある(写真=左)、ベースプレート「MHG-XT Small」を導入すればクリアランスが確保され、操作が容易になる

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.