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» 2014年05月16日 00時00分 UPDATE

交換レンズ百景:広大さと遠近感を楽しめる、F4通しの手ブレ補正付き広角ズーム――富士フイルム「XF10-24mmF4 R OIS」

広角レンズは風景だけではなく、室内でも役に立つ。暗い室内なら手ブレ補正があるとうれしい。そんな「XF10-24mmF4 R OIS」は撮る気にさせる「何か」も秘めた広角ズームだ。

[三井公一,ITmedia]

 大人気で生産が追いつかず初回出荷数が足りなくなったという、富士フイルムXマウント用超広角ズーム「XF10-24mmF4 R OIS」を試した。

 35ミリ換算15〜36ミリ相当でF4通しとなるこのレンズは、金属外装の高級感のある造り。X-E2に装着した感じは少し重めだが、フォトグラファーを撮る気にさせてくれる「何か」を感じさせてくれた。

photo 「XF10-24mmF4 R OIS」(ボディはFUJIFILM X-E2)

 ズームリング、フォーカスリング、絞りリングの回転はトルクの変化も少なく滑らかで、今回組み合わせたFUJIFILM X-E2のEVFをのぞいて撮影していてもストレスを感じない。ズーム全域F4と光学式手ブレ補正機能搭載ということもあり、暗いシーンでの絞り開放時でも安心して撮影に集中できるのがうれしい。

 写りも上質で気に入った。Xシリーズに搭載されている「X-Trans CMOS」センサーに最適化した設計と非球面レンズ4枚、異常分散レンズ4枚をおごったいうことで、写し出された画はどれもキレのあるシャープなものであった。

photo F7.1、1/350秒、ISO200、プログラムオート、WBオート

 超ワイドズームということで普通に使うには「広すぎるかな」と思ったが、X-E2に装着してブラブラ撮影してみるとこれがなかなか楽しかった。35ミリ換算15〜36ミリ相当に慣れてしまえば、公園など野外では広大さを、狭い路地などではパースペクティブを活かした絵作りを楽しめた。ワイド系が好きな人にはオススメの1本だ。

photo F11、1/200秒、ISO200、絞り優先オート、WBオート、+0.67EV

 五月晴れの古民家の庭を泳ぐ鯉のぼり。あえて太陽をフレーム内に入れて撮影したが、整った光芒で写真にアクセントができた。コントラストも高く、色再現性もいい。

photo F4、1/75秒、ISO200、プログラムオート、WBオート、-1.33EV

 里山に咲く藤の花を絞り開放で撮影。晴天の日陰だったがホワイトバランスも的確で、画面の隅々までシャープな像に驚かされる。水面に落ちた花びらのひとつひとつ、はかなく美しい。

photo F8、1/400秒、ISO200、プログラムオート、WBオート、-0.33EV

クリアな日差しが反射するコンテナ。ハイライトからシャドー域までリアリティある写りだ。コンテナ表面のメタリックな質感、リベットの立体感まで申し分ない。

photo F5.6、1/350秒、ISO200、プログラムオート、WBオート、-1.67EV

 テレ端は35ミリ換算で36ミリ相当となるがクセのある歪みは少なく、よい印象を持った。若干ボケは気になるが、超ワイド端からの使い勝手を考えると贅沢な注文だろう。時間の経過を感じさせる金属のディテールは実に素晴らしい。

photo F4、1/20秒、ISO200、プログラムオート、WBデイライト、-0.67EV

 狭い古民家の中で超ワイドからのズームはとても役に立った。ポジションが限られるため単焦点では構図を調整しにくいが、このレンズなら容易だ。また歪みの少ない描写が実に気持ちいい。室内の空気感もうまく写し取っている。

photo F4、1/13秒、ISO200、プログラムオート、WBデイライト、-2.33EV

 35ミリ換算15ミリ相当という画角は室内や狭い場所で効果絶大だ。もちろん屋外での広大な雰囲気を出すのにも有効である。おかげで室内に飾られていた鯉のぼりも3匹とも収めることができた。そのテクスチャーの描写、天井板の木目まで安定の写りだと感じる。手ブレ補正機能の効果も優秀だ。

(編注:本記事では一般的な撮影状態での利用を念頭としているため、レフ板などは利用しておりません)

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