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» 2014年06月03日 18時19分 UPDATE

交換レンズ百景:“常用”が選択肢に入る超広角ズーム――キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」

キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は小さくて軽くてお手頃価格と、EOS Kissシリーズと組み合わせての常用レンズともできる広角ズームだ。

[渡邊宏,ITmedia]

 キヤノン「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は同社「EOS kiss X7」や「EOS 70D」など装着時の35ミリ換算焦点距離が16〜29ミリ相当となる、APS-Cサイズセンサー機専用の広角ズームレンズだ。

photo 「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」(ボディはEOS Kiss X7)

 手にしてまず驚かされるのが、広角ズームという言葉にイメージを裏切る約240グラムという軽さ。これでEF-Sの広角ズームとしては初めてとなる手ブレ補正もついている。マウントが金属ではなくプラスチックであり、鏡胴も「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を踏襲するようなほぼプラスチックの造形であり高級感があるとは言いがたいが、この軽さはとにかくありがたい。

 サイズは74.6(最大径)×72(全長)ミリと、EOS kissシリーズの標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と大差なく、軽さとそのサイズからして、EOS kiss X7とのマッチングは良好だ。ピントリングの幅が狭く、ズームリングもやや軽めに思えるが、さしたる問題にはならないだろう。ズーミングに伴いレンズは多少前後に動くが、その幅は5ミリほど。パッケージにレンズフードが付属しないのは残念に思える。

photo 「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」(写真左)とEOS kissシリーズの標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(写真右)と並べて。高さはEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMのほうが低く、径は太い
photo ワイド端の16ミリ相当で。周辺のゆがみやにじみも少ない F5.6 1/800秒 ISO100
photo テレ端の29ミリ相当で。標準レンズっぽく使えるのも面白い F5.6 1/2000秒 ISO100

 STM駆動であることあり、AFはスムーズかつ快適に作動する。EOS kiss X7などではライブビューでのAF撮影も実用的と言える速度まで達している。16ミリ相当のワイド端は室内など被写体との距離を取れないときに重宝するが、開放F値がF4.5なので、暗い室内や夜間ではカメラのISO感度を積極的に上げていく方がテンポ良くに撮れる。

 4万6000円(税別)と比較的安価な広角ズームレンズだが広角/望遠端の収差も少なく、色ズレも少ない。広角ズームというと遠近感を積極的に使うか風景用というイメージかもしれないが、「軽く」「小さく」「よく写って」「求めやすい」このレンズならばEOS Kiss X7など軽量級カメラの常用レンズとするのも楽しいだろう。

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photo 同じ位置からで上がテレ端の18ミリ(29ミリ相当)、下がワイド端の10ミリ(16ミリ相当)。18-55mmのようなレンズを常用していると16ミリ相当の視界の広さにと戸惑いすら覚える いずれもF8 1/160秒 ISO100
photo ワイド端でちょい絞りのF5.6。開放ではやや隅に甘さが見うけられるが、気になるようなら少し絞れば解消する。F8まで絞ればほぼ影響は見られない F5.6 1/60秒 ISO100
photo 16ミリ相当のワイド端。F8まで絞った F8 1/30秒 ISO400
photo 開放F値はF4.5-F5.6なので明るいレンズとは言いにくい。暗い場所ではカメラのISO感度を積極的に上げることになる F4.5 1/40秒 ISO6400
photo 曲線主体の被写体へ寄って撮るのも面白い F8 1/40秒 ISO6400
photo 最短撮影距離は22センチなので結構寄れる F8 1/30 ISO100

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