さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。今回は神田小川町のオリンパスプラザ東京で、2014年7月10日から開催予定の新屋進写真展「大阪アメリカ村物語」を紹介する。
御堂筋に面した心斎橋大丸を過ぎて右に折れ、少し車を走らせると派出所と三角公園が正面に見えてくる。この三角公園を中心とする東西は御堂筋・四ツ橋筋、南北は長堀通り・千日前通りに囲まれた地域が大阪アメリカ村と呼ばれる場所なのだ。1969年、倉庫と住宅だらけのこの地域にサーファー・デザイナー・ミュージシャン・お笑い芸人の卵たちが集まり、アメリカを一カ月滞在するブガジャ「アメリカ夏の陣」というツアーが行われた。その中からアメリカ買付ジーンズショップ・古着屋・古レコード店と言ったスモールビジネスの担い手が現れ、この三角公園を中心に拠点と構えるようになる。これがこのアメリカ村のルーツである。
40数年後の今、ここは東京でもなく京都でもなく神戸でもなく大阪でいて大阪でもなく、アメリカ村独特のファッション文化空気感を創りだしている。外部からの空気は取り入れ自由、その空気の単なる受け売りではなく、消化し新しい空気を創りだす。その空気を創りだしている人々は? 40数年前にこの街を創り始めた人々、受け継いでそれを再生している人々、その文化を受け入れ理解し楽しみながら訪れる人々、その人たちを見て又新しい空気を創造する人々。彼らが一体となって創りだしているものなのだ。 彼らは創造者(Creation)であり出演者(Imagination)であり鑑賞者(Communication)なのである。
「Creation と Imaginationと Communicationがそろえば、それは芸術である」とすると、まさにこの大阪アメリカ村で出会った人たちはみな芸術家なのである。
出展作品数:モノクロ 約 30点〜40点
名称 | 新屋進写真展「大阪アメリカ村物語」 |
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開催期間 | 2014年7月10日(木)〜7月16日(水) |
開館時間 | 10時〜18時(最終日15時終了) |
定休日 | 日曜、祝日 |
入場 | 無料 |
会場 | オリンパスプラザ東京 |
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