動画からの切り出しでOKというのはあんまりなので、もうちょっとちゃんと撮る。
夜、雷鳴がとどろいたら、雨に濡れずに雷が落ちそうな方向にカメラを向けられる場所を探す。見つかったら三脚を立てる。しっかりと立てる。スローシャッターで撮るのでそこは大事。
撮影するのは、雷はまだ遠いなと感じる段階がいい。近いと危険だから。
そして、ISO感度は低くセットし、マニュアル露出にし、絞りはうんと絞る。F11〜16くらい。稲光はとても明るいので絞り込んでもちゃんと写るから大丈夫。レンズは広角を。24ミリ相当くらいがいいかと思う。今回はそのくらい。
ケーブルレリーズやリモコンがあれば、シャッタースピードをバルブ(B)にして、手動で撮るのがいい。バルブというのは手動でシャッターを開くモード。押している間だけシャッターが開きっぱなしになる。
つまり、「雷が来そうだな」と思ったらシャッターを開いて待ち、雷が落ちたら閉じる(あるいは、だめそうだから仕切り直すか、という気分になったときに閉じる)のだ。
稲光がピカッと光ってからシャッターを押していたのではとうてい間に合わないので、あらかじめ期待して超スローシャッターで撮る。
このときはリモコンを用意するヒマがなかったので、マニュアル露出でシャッタースピードを10〜13秒くらいに合わせ、運を天に任せて撮ってみた。
雷なんてこちらの予定通りに、期待通りの方向に落ちてくれるわけがないので、シャッタースピード13秒の写真を20回以上撮ってる。もちろんほとんどは単なる暗くてどんよりとした空の写真である。
このサムネイルで右の方がぼーっと明るいのは、たぶん、画面の右側に雷が落ちたのだ。この15枚の中で2回ほど稲光が写ってる。
絞りとシャッタースピードの組み合わせは、その日の空の様子で最適なものが決まる。空がほどよく暗くなるくらいの露出がいい。何度か撮りながら調整すべし。
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