シグマ「DP」シリーズの絵というと色再現性が高く、カチッとシャープでとても高精細というイメージだが、新センサー「Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー Quattro」によってその印象はさらに高まった。というと「必ずRAWで撮って難しい現像処理をしないといけないんでしょ?」と思われがちだが、いわゆる撮って出しのJPEG画質が劇的に良くなったのだ。
「Foveon」というと難しく神経質なイメージがあったが、世代を経るごとに扱いやすくなりつつあり、今回のSIGMA dp2 Quattroでは本当にコントローラブルなものになったと実感できた。スパルタンさは薄れたが、得るものは変わらず、というかそれ以上になっている。もちろん、新しくなったRAW現像アプリケーション「SIGMA Photo Pro 6」で追い込んでやるとさらに素晴らしい写真を手にすることができるが、今回ご覧に入れるのはJPEG撮って出しの写真である。
プログラムオートと絞り優先オートで露出補正をしただけで、これだけ豊かな描写を得られるのだ。より深い写真表現を求める人にはオススメのカメラと言えるだろう。また斬新なデザインのカメラを手元に置きたい人にも注目の一台となっている。
今後登場してくる、35ミリ版換算28ミリ相当の「dp1 Quattro」、75ミリ相当の「dp3 Quattro」もとても楽しみである。
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