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» 2014年07月17日 19時00分 UPDATE

圧倒的な精細感と心地よい操作感を両立――「D810」インプレッション(後編) (2/2)

[永山昌克,ITmedia]
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グリップ感が向上したマグネシウム合金ボディ

 ボディは、既存モデルD800/D800Eの基本デザインを継承する。防塵・防滴に対応した堅牢なマグネシウム合金ボディだ。グリップの形状は変化したが、外形寸法は変わらず幅146×高さ123×奥行き81.5ミリとなる。重量は約20グラム軽くなり、約980グラムとなった。

 ファインダーには、視野率100%のガラス製ペンタプリズムを搭載。コーティングの改良によって従来よりも透過率が向上したほか、ファインダー内の情報表示に有機ELを採用することで視認性と低温時の応答速度を高めている。一方、背面液晶ディスプレイには従来よりも精細化した3.2型約122.9万ドットのパネルを搭載する。発色や明るさ、視野角は十分で、視認性は良好だ。

 トータルとしては、あらゆる部分が進化した堅実なモデルチェンジといっていい。特に、既存モデルD800/D800Eで気になっていたミラーショックやシャッターショックが改善されたことは、使い勝手を高めるうれしい進化だ。

 個人的な要望を挙げるとすれば、このクラスの製品にも可動式モニターを採用して欲しいこと。ユーザーによって用途や使い方が異なるため、可動モニターが邪魔に感じる場合もあるので、実現は難しいかもしれない。だが、カメラを三脚にセットして風景や商品を撮る際は、ライブビューの拡大表示を見ながら正確にピントを合わせて撮ることが多く、可動モニターは非常に役立つと思っている。

 D810は、高精細な描写性能を生かして風景や建築物、静物、ポートレートなどをディテールまでくっきりと表現するのに最適なカメラだ。豊富にラインアップされたニコンFマウントレンズを使って、各レンズならではの写りを味わうのもいいだろう。

D810D810 ボディ天面には引き続きポップアップ式の小型ストロボを内蔵。外部ストロボのコマンダーとしても利用できる(写真=左)。一部のボタンを除き、主要なボタンの基本配置と操作系は継承されているので、従来機ユーザーなら迷わず扱える(写真=右)
D810D810 ニコンFマウントを採用。マウントの左側にはカスタマイズ可能なプレビューボタンとFnボタンを装備する(写真=左)。3.2型/約122.9万ドットのTFTを搭載。明るさ調整のほか、モニターの色調を細かくカスタマイズすることが可能になった(写真=右)
D810D810 端子カバーの形状が改良。カバー内にはUSB3.0 Micro-B端子のほか、HDMI端子やヘットホン端子、外部マイク端子を備える(写真=左)。キットレンズ「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」を装着した状態(写真=右)
D810 作例 絞り優先AE(F8 1/2500秒) 露出補正:-1 ISO200 WB:Auto1 焦点距離:85mm レンズ:「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」
D810 作例 マニュアル(F11 1/200秒) 露出補正:+1 ISO32 WB:Auto1 焦点距離:85mm レンズ:「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」
D810 作例 マニュアル(F11 1/160秒) 露出補正:±0 ISO64 WB:晴天 焦点距離:68mm レンズ:「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」
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