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» 2014年08月15日 18時30分 UPDATE

単焦点レンズのキモ(35ミリ編):情景や情緒など、ストーリーを感じる一枚を撮るならこれ!

人の視界よりも少しだけ広く世界を捉えられる35ミリのレンズは、スナップやストリートフォトなどに向いています。35ミリ換算で35ミリ相当の単焦点レンズを例に、撮影テクニックを紹介します。

[MAKOTO TSURUTA,ITmedia]

 35ミリのレンズは、自分が見ているよりも少しだけ広く世界を捉えることができます。そのため情景が撮りやすく、スナップやストリートフォトなど、物語が引き立つ写真を写すのに適したレンズと言えます。今回はシグマの「35mm F1.4DG HSM」をキヤノンの「EOS 5D Mark III」に取り付けて、撮影の際に意識したいポイントを紹介します。

35ミリ単焦点レンズ

話しながらのポートレート撮影に挑戦

 写る範囲がそこそこ広く、普段人と話している距離で撮影ができるため、コミュニケーションを取りながらのポートレート撮影にもお勧めです。1対1はもちろんのこと、家族や仲間が集まって人数が多くなったときにもこの焦点距離は使えます。

 50ミリの標準レンズに比べ、周辺の環境も入り、被写体に寄りすぎないため、辺りの情景を生かしながらの旅スナップでも役立ちます。

35ミリ単焦点レンズ 背景も広く写るので手軽なスナップ撮影や人物撮影に使えます

一歩近寄ることで関係値や距離感を演出する

 実際撮影しているときは「近い!」と感じはじめる距離になりますが、35ミリレンズで近寄って撮影することで撮影者と被写体の関係値や親近感などを感じるポートレートの撮影も可能になります。

 コミュニケーションを取りながら緊張が解けてきた頃に一歩近寄って撮影すると、広角レンズならではの遠近感が誇張されて、周りの構造物に奥行きが感じられるような効果が生まれます。この効果を生かすと、被写体に視線を運ぶ一枚が撮影できますので、ポートレート撮影している方にはお勧めの使い方の1つといえるでしょう。

35ミリ単焦点レンズ 女性の近くに寄って、手前から壁を入れて撮影したものです。左から右に伸びていくような効果線のおかげで女性を印象的に演出できます

効果線で視線を誘導してストーリー性を

 建物や道などにより、視線を誘導する効果線が作れると、写真を見たときに自然と被写体に視線が移りやすく、オリジナルのストーリーや作品性を演出しやすい1枚になります。

 効果線や距離感を、自分が動きながら調整して構図を決め、その視線の先に被写体が来る瞬間をじっくり待って撮影するストリートスナップにも35ミリレンズは効果的。ストーリー性のある作品に挑戦してみたい方は試してみてはいかがでしょうか。

35ミリ単焦点レンズ トンネルの四方の壁が出口に向かって伸びるような効果線のおかげで、自然と出口に目が行くような一枚。そこにランナーを置くことで、出口へ向かうことを連想させるようにしてみました

(モデル:玉絵ゆきの)

撮影者プロフィール

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MAKOTO TSURUTA(つるた まこと)

元『週刊ゴング』カメラマン。スポーツで写真を学び、その後メーカー担当として首都圏量販店に常勤し、一眼レフカメラの販売を担当。現在Webプロモーションを得意とする活動の傍ら、写真をさらに楽しむコンテンツサイト「PHOTOWORK」http://photowork.jp/を運営中。個人サイトはhttp://one-cut.net/


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