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第57回 「Hyperlapse from Instagram」でハイパーラプス動画を楽しもう荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/2 ページ)

» 2014年09月09日 22時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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Hyperlapseアプリにはワイコンや魚眼レンズがぴったり!

 一般にハイパーラプス撮影に使われるカメラは視界を広く捉えられる超広角レンズを付けている。それに比べるとiPhoneのカメラはちょっと広角感が足りない。普通にカメラとして使う分にはいいんだけど、ハイパーラプス用としてはもうちょっと欲しい。

 ではこちらの動画をどうぞ。

後ろ向き超広角動画。こういうのを見ると酔う人がいたらすまぬ。12倍速

 実はこれ、iPhoneに魚眼レンズをつけて撮ったものなのだ。ZTYLUS「ZIP-5S CASE」と「RV-2 LENS COMBO」のセット。

 iPhoneをカメラっぽくするケース。これがメチャ面白い。何しろ見た目がこんなである。

ZTYLUS iPhoneケースにレンズコンボをセット。中央の円筒にレンズが入っている

 中央部にある円形のパーツ。ここに3つのレンズ(正確にいえば1つはマクロと広角兼用なので4パターン)が収納されているのだ。これをぐにっと回してレンズを引き出してやるのである。

ZTYLUSZTYLUS

 これは魚眼レンズを引き出した例。このように中央のレンズ収納部を回転させ、使いたいレンズを引き出してやれば即使える。

 何よりギミックが面白い。実際にはレンズがカメラの中央にくるよう微調整が必要だったりするが面白いからよし。

 カチッカチッと回してしゅるっと引き出す動作がたまらんのだ。

 ただし、これをフル装備するとけっこうな重さになります。これ、デジカメの重さだろという感じ。それはお覚悟の上を。

 さて先ほどのは電車の最後尾車両から後ろを写して、12倍速で保存したもの。

 トンネルを出た後で一瞬めちゃ明るくなってから明るさが元に戻るが、これは画面をタップしたから。Hyperlapseアプリは基本的に明るさ固定だが、画面をタップしてやるとその場でAFとAEをやり直してくれるのだ。室内から室外など明るさが大きく変わったときはタップが便利。

 もう1ついこう。

 こちらも同じように後ろ向き電車動画。広角レンズを付けて撮っている。

田園地帯を走るローカル線の動画。こちらも後ろ向きで撮ってみた

 こちらで使ったのはマンフロット社の「KLYP+」。魚眼/ワイコン/テレコンの3種類が用意されている。

KLYP+ KLYP+を使って魚眼レンズを装着したiPhone 5s

 いずれにせよ、ワイコンや魚眼レンズを付けるとより広い範囲を撮れて面白い。Hyperlapseはブレ補正処理の分画角が狭く記録されるので必携といっていいくらいだ。

Hyperlapseのブレ補正の仕組みは?

 さて先ほど掲載した、魚眼レンズを付けて撮った後ろ向き車載動画であるが、これ、ガラスにiPhoneを押し付けて撮ってるのでほとんど手ブレはしてないはずである。

 でも映像が左右に揺れている。

 なぜそうなったか。おそらく撮影時のiPhoneに内蔵するジャイロセンサーのデータを見てブレを補正しているのだ。

 だからiPhoneが車両に対して固定されていても、車両自体が揺れればiPhoneにもGがかかるわけで、それをジャイロセンサーが検知し、ブレ補正がかかってしまうんだと思う。

 だから妙に電車っぽいリアルなユレになってる。撮って初めて気がついたのだけど、これはこれで生々しくてアリ。

 このHyperlapseアプリ、どう撮ってどう見せるかはアイデア次第。ただ等倍ではけっこう退屈に見えた映像でも早回し動画だと面白くなることもあるし、ブレ補正が強力なので多少アバウトに撮ってもOKで気楽に使える。この気楽さがいい。

 今回はたまたま車載動画的なものばかりになっちゃったけど、アイデア次第で面白い動画も撮れるのでぜひお試しあれ。

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