もう1つアプリ間連携の話。編集じゃなくて共有の方。今までは、写真を共有するとき、その相手はアップルが用意したTwitterやFacebookなどに限られてた。iOS 8からはここにもアプリを登録できるのである。
写真の共有をしたら、一番右の「その他」に注目。
「その他」をタップするとアクティビティの画面になる。ここにアプリを追加できるのだ。まだ数は少ないけど、ここで登録しておけば、写真をさっと他のアプリに渡せる。
特に使うアプリをオン/オフできるのがいい。使わないものまでリストに並んだらうざいからね。
と、iOS 8の写真機能でよいところをずらっとあげてみた。
もう1つ追加するとしたら、お気に入り機能かな。写真が増えれば増えるほど探すのが大変になってくるのがiOS 8のダメなところだったのだが、「お気に入り」をオンにしておけば、お気に入りだけ集めたアルバムができるので、気に入った写真だけをあとから見られるのだ。これはよい。
iPhotoでは写真を分類するのに、フラグ、お気に入り、タグの3つが用意されたが、「写真」アプリに受け継がれたのは「お気に入り」だけ。まあ、標準機能にするにあたって、簡略化されたようだ。
編集機能を先に書いちゃったけど、写真アプリの一番の機能は「撮った写真やビデオの閲覧」である。これはいうまでもない。ここにも手が加わった。基本的には従来通りだがいくつかの機能が増えている。
注目は「検索」機能。
検索をタップすると、まずこのように自動的によく使いそうなものでピックアップしてくれる。
ここで検索をかけてみる。基本は「撮影年月」と「場所」。そして「6月」と入れた結果がこちら。6月に撮った写真(ついでに、6と月のそれぞれでひっかかった結果も入ってきた)。
ただし、「位置情報をオフ」にして撮影した写真には適用されないので、GPSを普段オフにしてる人は残念。まあオンにしておいた方が楽しいと思うですよ。個人情報(つまり撮影場所が知られたくない)が気になる人は、公開時に気をつける、ということで。
ついでに「夜」といれたら夜に撮った写真をピックアップしてくれるとか、「春」といれたら春の写真を、と、もっと曖昧な検索ができれば楽しいのだが、いずれ搭載されそうな気はしております。
とまあかなり良くなっているのだが、iOS 8未対応のアプリでちょっと不具合が出てる。
さて1つiOS 7から変化して多くの人がとまどってることがある。「写真」アプリから「アルバム」を選ぶと、お馴染みだった「カメラロール」と「フォトストリーム」がなくなって、代わりに「最後に追加した項目」が現れるのだ。ここには直近1カ月分の写真しか入っていない。
もっとも古い写真が消えたわけじゃない。「写真」を選んで「コレクション」や「モーメント」でみると、ちゃんと全部の写真が残ってる。
これ自体に大きな問題はないのだが(まあ、普段、カメラロールから写真を閲覧してた人には大きな問題なんだけど)、アプリによってはここで引っかかる。従来の「カメラロール」アルバムの扱いが変わったため、古い写真にアクセスできないアプリが出てきているのだ。
通常のアプリでは写真を開こうとするとこのように「最後に追加した項目」に加えて「全ての写真」がある。この場合は問題ない。
次の例は写真編集ソフトの代表作「snapseed」の写真読み込み画面。snapseedは新たにiOS 8対応バージョンが出てるわけじゃないが、問題なく動いている。このようにiOS 8対応を明記してなくても大丈夫なアプリは多い。
だが中にはそれに対応できてないアプリもある。
この場合は、何らかのアルバムに登録されていない限り、古い写真にアクセスできない。アプリが対応してくれれば問題ないのだが、それまでは「古い写真は何らかのアルバムを作ってそこに登録しておく」という対策が必要かも。
あるいは、アプリがiOS 8に対応するのを待つべし。開発者のみなさま、大変ではありましょうが、iOS 8対応をよろしくお願いします。
【9/26追記】
iOS 8.0で、「カメラロール」アルバムがなくなったことにより、一部アプリで古い写真にアクセスできない問題が発生していたが、これはiOS 8.0.2で修正され、問題なく動作するようになった。不便に感じていたみなさま、ぜひ8.0.2へ。
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