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» 2014年11月13日 14時42分 UPDATE

撮影テクニックを基本から:絞りを開けて写真にボケを取り入れる! 明るいレンズの有効活用術

「絞り優先モード」を活用すると、絞りをコントロールしてぼかしたり、あるいは広い範囲にピントを合わせたりできます。今回は絞りを「開ける編」として、ボケを活用する方法を紹介します。

[MAKOTO TSURUTA,ITmedia]

 前回は、「絞り優先モード」を使って、「開ける」と「絞る」を簡単に解説しました。絞りを開けると、ピントが合っていない部分をぼかすことができます。どんなときに絞りを開け、ぼかせばいいのでしょうか。今回は実際の撮影シーンで有効なぼかし方のテクニックを紹介します。

背景が邪魔なときにぼかす

 ポートレートで人物の表情をとらえたいときや、マクロで花を撮るときなど、メインにする被写体の背景に、意図しているものとは違う、不要なものが写り込んでしまうケースでは、絞りを開けてぼかす方法が有効です。F2.8など、明るい絞りに設定して撮影することで、背景をよりぼかして被写体を印象的に表現できます。このとき、背景の色を一定にしたり、被写体と背景との距離を適度にとることで、見せたいイメージを的確に表現することが可能になります。

絞りを開いてぼかす 花ではなく露をまとった枝ですが、F2.8でぼかすことによって背景を整理し、幻想的な一枚に仕上げてみました

夜景で光をぼかす

 夜景など暗いシーンでは、ISO感度を高く設定することで、手ブレしにくいシャッタースピードを確保できますが、絞りを開く(F値を明るくする)ことでも、ISO感度をできるだけ低くしながら、キレイな画質で撮影することが可能になります。

 夜景撮影時の街中の電灯や信号、車のライトなどの光源は、F値を低くして被写体の背景としてうまく写真の中に取り入れると、光源の色をまとったボケとして現れます。光のボケは光源の位置が同じでも、F値が1.4など明るいときは大きく出て、F2.8やF4など絞っていくと小さくなるので、ボケが大きく出すぎてしまった場合はF値を調整してみましょう。

絞りを開いてぼかす キャンドルライトで照らし出された空間をF1.4で撮影したものです。ピントを合わせた真ん中以外の手前と奥のキャンドルはボケで表現されました

被写体をより印象的に"魅せる"ためにボケを使おう!

 ボケの使いこなしファーストステップとして、背景の整理と夜景時のぼかしを紹介させていただきました。

 ボケには前ボケと背景ボケがあり、以下のことを覚えておくことが大切です。

  • 1番手前に前ボケを入れながら
  • 2番目の主題の部分にピントを合わせ
  • 3番目の背景で背景ボケを意識する

 一枚の写真で3つの層を意識すると、撮れる写真が変わってきますので、秋の撮影シーズンに活用してみてはいかがでしょうか。

絞りを開いてぼかす 落ち葉の上を走り、舞い散る瞬間をF1.4でとらえたものです。被写体以外をぼかすことにより、埋もれがちなシーンもわかりやすい一枚になります。ちなみにシャッタースピードは1/1000秒です

撮影者プロフィール

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MAKOTO TSURUTA(つるた まこと)

元『週刊ゴング』カメラマン。スポーツで写真を学び、その後メーカー担当として首都圏量販店に常勤し、一眼レフカメラの販売を担当。現在Webプロモーションを得意とする活動の傍ら、写真をさらに楽しむコンテンツサイト「PHOTOWORK」http://photowork.jp/を運営中。個人サイトはhttp://one-cut.net/


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