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第62回 iOS 8対応カメラアプリで“マニュアル撮影”を楽しむ荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/2 ページ)

» 2014年11月13日 23時47分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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マニュアルフォーカスだってできる

 マニュアルフォーカス機能を使いたい人は「Manual Cam」というカメラアプリがお勧め。

Manual Cam Manual Cam。ISO、シャッタースピード、ホワイトバランス、フォーカスの4つをコントロールできる。標準では左下のダイヤルは露出補正
Button Manual Cam

 その名の通り、マニュアル撮影に特化したカメラアプリなのだけど、マニュアルフォーカスが使いやすいのだ。

 下にISO、シャッタースピード、ホワイトバランス、フォーカスとiOS 8で新しく使えるようになった機能が4つ並び、左下に大きなダイヤルがある。

 この4つのどれかをタップすると、ダイヤルがそれに応じた機能になるのだ。要するに、ISO感度を変えたいときはISOをタップしてダイヤルを回す。ホワイトバランスを変えたいときはWBをタップしてダイヤルを回す。

Manual Cam ホワイトバランスをいじってみたの図

 もう一度タップするとオートに戻るので、いじりたいところだけいじればよし。慣れると使いやすい。

 マニュアルフォーカスしたいときは、FOCUSをタップしてダイヤルを回す。すると中央部が自動的に拡大して細かくピント合わせができる。拡大してくれるところがよいのだ。

Manual Cam ダイヤルを回すと中央部が拡大されて細かくフォーカスを調節できる

 さらにピントを合わせたい被写体の上で指を上下にスライドさせてもピント調節できるので、それを覚えれば画面上のどこにでも合わせられる。これはよい。

Manual Cam 左下の猫フィギュアにピントを合わせてみた
Manual Cam で、撮った写真。ちゃんとピントが合っております

 そもそもiPhoneのカメラって指でタップしたところにピントが合うじゃん、と思われるかもしれないけど、「近距離にある小さなものだとうまく合わなくて背景に抜けちゃう」ことがあるのだ。たとえば花を撮るときとか。

 そんなときにこのマニュアルフォーカスは有効なのだ。

紅葉を撮るときはホワイトバランスをマニュアルで!

 室内のテスト写真ばかりでもアレなので最後にちょろっと実例を。

 というわけでこれ。

ProCam 8 落ち葉を撮ってみた。でもちょっと枯れた感じが出てない

 紅葉の季節はよくこういうのを撮りたくなるよね。でも色がきれいじゃない。ちょっと乾いた感じがする。もっといえば、実際に目で見た印象より微妙に青っぽい。

 実はホワイトバランスがちょっとずれてるのだ。紅葉ってそういうことあるから注意。

 で、AWBというところをタップして「色温度」画面を出して合わせてやる。基本的に色温度を下げると写真は赤みが出てくる。

 太陽光に合わせてみたのがこちら。

ProCamera 8 ProCamera 8を使い、ホワイトバランスと露出をちょっと補正
ProCamera 8 こっちの方が秋っぽい

 一応、旬ってことで紅葉ネタで締めてみました。

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