ITmedia NEWS >

5軸手ブレ補正搭載のフルサイズミラーレスカメラ「α7 II」を発表

» 2014年11月20日 13時34分 公開
[園部修,ITmedia]

 ソニーが11月20日、α7のコンセプトを引き継ぐ新モデル、「α7II」(アルファセブンマークツー)を発表した。12月5日に発売。ボディのみの販売で、実売想定価格は19万円前後(税別)。

α7 II α7 II

 最大の特徴は、5軸の手ブレ補正機能をボディ内に搭載した点だ。縦横方向のブレだけでなく、望遠撮影時に顕著に現れる角度ブレ、マクロ時のXY軸のシフトブレ、長秒露光時に発生する回転ブレなどにも効果がある。手ブレ補正の効果は最大4.5段分(CIPA基準)。レンズに手ブレ補正機構がないものでも手ブレを抑えられる。

 またAFも大きく進化した。α7比で30%の高速化を果たしたほか、進化したAFアルゴリズムで被写体の次の動きを予測することで、追従性能も1.5倍に向上している。

 撮像素子はExmor CMOSセンサーで、35ミリフルサイズの2430万画素。画像処理エンジンはBIONZ Xだ。Eマウントを採用し、マウントアダプターを利用することでAマウントレンズも利用できる。動画撮影機能も強化しており、高ビットレート記録フォーマットXAVC Sに対応した。

α7 II α7 II
α7 II α7 II
α7 II α7 II

 5軸手ブレ補正機能は、光学式手ブレ補正機能を持たないレンズと組み合わせた場合でも利用できるのはもちろん、光学式手ブレ補正機能を備えるレンズと組み合わせた場合は、レンズの手ブレ補正機構と連動して最適な補正を行うという。

α7 II オールドレンズなどと組み合わせる場合も手ブレ補正が使えるようになるのは大きい
α7 II 従来のピッチとヨーの補正に加え、上下左右のシフト、ロールの補正にも対応
α7 II Eマウントレンズだけでなく、マウントアダプターを介して装着できるAマウントのレンズでも最適な補正効果が得られる
α7 II 像面位相差AFセンサーは117点に。AFレスポンスはα7比で最大30%高速化しているという。追従性能も1.5倍に
α7 II 2430万画素のCMOSセンサーはα7と同じもの。画像処理エンジンはBIONZ Xを搭載する
α7 II グリップが大きくなり、握りやすさが向上したのに合わせて、操作ボタンの位置も一部変更になっている。カスタマイズボタンも多数備えた
α7 II モードダイヤルや露出補正ダイヤルの位置はα7とほぼ同じ
α7 II シャッターボタンがグリップ前部に移動。前ダイヤルはさらにその前に移設された
α7 II 専用の縦位置グリップやケースなども登場する
α7 II 左がα7、右がα7 II。レンズの大きさが違うので少し分かりにくいかもしれないが、ボディはα7 IIが一回り大きくなっている。特に違うのがグリップ回り

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.