最初に重さと大きさを比較するのは順番が違うんじゃないかという気がしないでもないが、それはそれとして、気になるのは基本性能。
文章で説明すると長くなるので次の表をどうぞ。
機種名 | RX100 III | G7 X | LX100 |
---|---|---|---|
焦点距離(35mm換算) | 24〜70mm | 24〜100mm | 24〜75mm |
開放F値 | F1.8〜F2.8 | F1.8〜F2.8 | F1.7〜F2.8 |
センサーサイズ | 1型 | 1型 | 4/3型 |
有効画素数 | 2010万画素 | 2020万画素 | 1280万画素(4:3時) |
最短撮影距離(広角端) | 5センチ | 5センチ | 3センチ |
最短撮影距離(望遠端) | 30センチ | 40センチ | 30センチ |
NDフィルタ | ○(NDオートあり) | ○ | × |
ISO感度(拡張含まず) | ISO125〜ISO12800 | ISO125〜ISO12800 | ISO200〜ISO25600 |
フラッシュ | 内蔵 | 内蔵 | なし(外付け可) |
レンズはどれも望遠端がF2.8と非常に明るいし、どれも広角端は24ミリ相当スタートであるが、望遠端がカメラによって違う。G7 Xはちょっとだけ望遠端が長い(ズーム倍率が高い)。
イメージセンサーはG7 XとRX100 IIIはほぼ同じと思っていい約2000万画素。LX100は1600万画素のマイクロフォーサーズセンサーを搭載しているが、レンズのイメージサークルが小さめなので、その中の1280万画素分を使っている。
画素数的には多くないが、その分、アスペクト比(写真の縦横比)を変えてもあまり画角が変わらないというメリットがあり、アスペクト比をすぐ変えられるよう専用の切り替えスイッチも持ってる。また画素ピッチに少し余裕があるぶん、LX100はISO感度が少し高めだ。
実際に広角端と望遠端で撮り比べたのでどうぞ。比較しやすいよう、LX100もアスペクト比を3:2にセットしてある。
画素数の差を見るために、一部、等倍比較も入れてみた。
G7 XのISO感度が1段高くなっているのは、ダイナミックレンジ補正が自動的にかかったからだろう。その分ハイライト部が少し抑えられてる。
最短撮影距離はLX100がちょっとだけ寄れる。シャッタースピードはRX100 IIIとG7 Xが上限1/2000秒。LX100はちょっと速くて1/4000秒。
実はこれが重要で、レンズが大口径のため、晴天下で絞り開放で撮ろうとすると明るすぎてシャッタースピードがついていかないのだ。せっかく明るいレンズだし、どこででも絞り開放で撮りたいじゃん、と。
そのため、RX100 IIIとG7 XはNDフィルターを内蔵している。RX100 IIIに至っては、「オートND」を使える(シャッタースピードが上限を超えると自動的にNDフィルターがオンになる)。これはけっこう便利。
LX100はNDフィルターを持たない代わりに、電子シャッターが使える。電子シャッターに切り替えると(自動切り替えも可能)1/16000秒までシャッタースピードを上げられるのでそれで対応できるのだ。
そんなわけで、晴天下で絞り開放で撮った最短撮影作例をどうぞ。このとき明るすぎて、RX100 IIIは自動的にNDフィルタがオンに。G7 Xはギリギリ大丈夫だったのでそのまま。LX100は基本ISO感度が高い分シャッタースピードもあがり、電子シャッターの1/5000秒となった。
LX100の方がちょっと寄れる。どれも強引に寄ると周辺部の画質が劣化する(特にG7 Xで目立った)。その辺はどれもギリギリのマクロはけっこうギリギリってことでご理解を。
注意したいのはフラッシュ。LX100はフラッシュを内蔵していないし付属もしない。アクセサリシューに別売のフラッシュをつけることになる。
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