連載
» 2014年12月19日 17時30分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第182回 イルミネーションと美女と明かりの関係 (1/3)

すでに街のあちこちでイルミネーションが真っ盛りだが、冬の風物詩の1つ、イルミネーションを撮るのである。ポイントは周囲の照明や補助的に用いる明かり。なかなか思い通りに撮れないという人は、ぜひ参考にしてもらいたい。

[荻窪圭,ITmedia]

 もうクリスマスも目前でありますが、やはり12月はイルミネーションの季節だよな、ってことで、イルミネーションを撮るのである。イルミネーションだけ撮ってもつまらないので、今回は美女付き。

 イルミネーションってクッキリリアルに撮ってもしょうがないところがあるわけで、イルミネーションをリアルにシャープにピシッとピントを合わせて撮るぞ、と思うとこうなるわけである。

イルミネーション撮影術

 イルミネーションをアップで撮り過ぎるとこうなります。わはは。

 単なるLEDでした。夢も何もあったもんじゃない。

 あれは、LEDがきれいなんじゃなくて、LEDを組み合わせてほわっと何かを描いてるから面白いのだ。かといって、わざとぼかして撮っても、まあ面白いことは面白いけど、何ソレ、写真になっちゃう。背景が暗いところで露出アンダー気味にわざとぼかして撮ると、もう、レントゲン写真である(笑)。

イルミネーション撮影術 真っ白なツリーだけど一歩間違うとレントゲン写真っぽい

 これはこれで丸くきれいにボケててきれいなんだけど、さすがにこれをもって「イルミネーション写真です」といいはるのもアレなので手前に1つ被写体を入れる。それでOK。

イルミネーション撮影術 同じイルミネーションのツリーでも角度を変えて手前に1ついれるだけで別ものに

 というわけで、今年もまた例年を踏襲してイルミネーションを撮ってみるのだ。

 今回は、中、外、青という3パターンで。

ヴィーナスフォートで雪の舞うイルミネーション

 まずはお台場にあるヴィーナスフォートにお邪魔した。今回、撮影許可をいただいてじっくり撮らせていただきました。

 外は極寒でも中はあたたか。ここ、広々としたショッピングモールの随所に広場があり、そこで定期的にイルミネーションを楽しめるのだ。

 たとえば噴水広場はこんな感じである。

イルミネーション撮影術 噴水広場をしたから。ローアングルで撮ると降り注ぐ感じがでてよし

 この噴水の前で記念写真、といってついどまんなかに立ってど真ん中から撮るとこうなっちゃう。

イルミネーション撮影術 あまりに何も考えてない写真になっちゃいました

 こういう撮り方をするなら、めいっぱい遊んでコミカルな感じを出した方が面白い。

イルミネーション撮影術 ツリーの下で仁王立ち。ちょっと絞って背景にもそこそこピントが合うようにして撮ってみた

 遊ぶのはこのくらいにしておこう。こうした場所でのポイントは、無理に背景を全部入れようとは思わず、背景のどこをどう入れるか、ちょっと気を配ってみるのがおすすめ。例えば左に噴水の女神像を置いてみる。

 背景もくっきり見せたい(つまり、どこで撮ったかがはっかり分かるような記念写真にしたい)ときは広角側で少し絞ってやるといい。広角にすればするほど広い範囲にピントが合うから。フルサイズの一眼レフより、イメージセンサーが小さめのマイクロフォーサーズやコンデジだとより背景にまでピントが合う。

イルミネーション撮影術 女神像と噴水と赤い服の女子

 でもちょっとごちゃっとしてるよね。そう思ったので背景を整理して、ボケさせてみたのがこちら。

イルミネーション撮影術 背景もすっきりしてお台場とは思えない感じになってきた

 正面からじゃなくて少し身体も顔も斜めを向いているのがミソ。なぜならそっち側がちょっと明るくて顔に光が差すから。室内でも屋外でも、回りの光をさっと見て、この角度だと顔に光がいい感じにあたりそうって場所を選ぶと何かとよい感じになるのである。

 ダメなときはフラッシュを焚いちゃえ。

イルミネーション撮影術 フラッシュ禁止の場所でなければ炊いちゃうのが簡単

 カメラの内蔵フラッシュを使うのが何かと楽チンなのであるが、光が強すぎてちょっと不自然になることがある。

 そういうとき、こんな小物があると便利。「ディフューザー」という、光を拡散して和らげるためのアイテムだ。

イルミネーション撮影術 内蔵フラッシュ用ディフューザーの1つ

 これはエツミが扱っている「ポップアップストロボディフューザー」で、アクセサリーシューに装着して使うタイプだけど、ほかにもレンズ部分にかぽっとはめるスタイルなどいくつかの種類がある。どれも安くて邪魔にならないので1つ持っておくとよし。光の当たり方がちょっと柔らかくなり、影が出にくくなる。

 ちょっと下から、頭の上に光が降り注いでる感じに。

イルミネーション撮影術 ちょっと女王様っぽくなったかも

 もうヒトネタいっておきます。

 噴水広場など多くの人が記念写真を撮る場所は、特に土日になると人が多くてゆっくり写真を撮れないわけで、そんなときはぐるっと見渡して穴場を見つけるべし。

 たとえば1つ上のフロア。ヴィーナスフォートの噴水広場は吹き抜けになってて、3階に上れば噴水広場を見下ろせるのだ。噴水の回りはこのように人がいっぱいだけど、1つ上ならそこまで混んでないし噴水広場全体をよく見える。お勧めである。

イルミネーション撮影術 噴水広場を背景に高い位置で

 このときは、17時ちょうどから雪が降るというので人が集まってきたとき。

 フラッシュを焚くと、雪がその光を反射するので、ちょっと望遠気味でフラッシュを焚くべし。まあ、雪が降る室内イルミネーションなんてそうはないので、応用はあまり効かないけど。

イルミネーション撮影術 ちらちらと舞う雪は広角だと分かりにくいので、望遠で、フラッシュで目立たせてみた

 そうそう、こういう場所を撮るとき、ちょっとした設定で雰囲気ががらっと変わる。さきほどの噴水広場を+1の露出補正で明るくして撮ってみた。

イルミネーション撮影術 +1で明るく華やかに

 イルミネーションや夜景を撮るとき、明るく華やかにしたいのか、1つ1つの光をくっきり見せたいのか考えてみるとよし。ただ前者の方が撮りやすいですよ。後者はどうしてもシャッタースピードが遅くなるから。

 なお、たいていのイルミネーションはクリスマスで終了するが、ヴィーナスフォートは3月までやってるので冬なのに寒くないのと相まって長く楽しめるのもポイントだ。

イルミネーション撮影術

(モデル:石川彩夏 オスカープロモーション)

VenusFort Illumination 14-15 〜THE MARVELOUS SHINE〜

 お台場のヴィーナスフォートでは、11月1日から2015年3月15日まで、冬の風物詩のイルミネーション「VenusFort ILLUMINATION 2014-2015」が楽しめます。ローマ神話をモチーフとした4つの異なるイルミネーションが、中世ヨーロッパ風の館内で幻想的な雰囲気を演出します。2階のエントランスから噴水広場、オリーブ広場を中心に、毎日12時から22時30分まで、毎時00分から30分まで点灯しています。なお12月25日までの平日15時/17時/19時と、土日祝日および12月24日/25日の13時/15時/17時/19時には、2階の噴水広場で雪が舞い降りる降雪イベントも開催しています。


       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.