さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。リコーイメージングスクエア新宿で、2015年1月7日から開催予定の曽我定昭写真展「幽彩天城の森」を案内する。
遙か昔、南海の火山島がプレートの移動に乗って北上、本州に衝突して伊豆半島は誕生したと学説は言う。17年前、初めて訪れた天城山は滴るようなブナの新緑とアマギシャクナゲを筆頭に美しい花々で彩られていた。この10年ほどでブナは衰退している。樹齢数百年の巨木が枯れ、強風や集中豪雨で根こそぎ倒された痛ましい姿を全山に曝しているのに、次世代の幼木がまったく見当たらないのだ。だが2014年、天城のシャクナゲは近年では最高の花付きで、全山何処に行ってもため息の出る美しさであった。
私が天城山に持つイメージは伝えられる歴史のせいか、美しくも、哀しい情念が漂う幽玄の世界です。この作品展でそれらを少しでも感じて頂ければ幸いです。
曽我定昭
名称 | 曽我定昭写真展「幽彩天城の森」(ゆうさいあまぎのもり) |
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開催期間 | 2015年1月7日(水)〜1月19日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日16時終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーI&II |
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