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» 2015年02月10日 19時28分 UPDATE

天体撮影専用にHα線透過率を上げたデジタル一眼レフカメラ「D810A」

ニコンが「D810」をベースに、光学フィルターを変更して天体撮影専用に仕上げた「D810A」を発表した。5月下旬に発売予定。

[園部修,ITmedia]

 ニコンイメージングジャパンが2月10日、天体撮影専用のデジタル一眼レフカメラ「D810A」を発表した。5月下旬に発売する。実売予想価格は42万円前後。

D810A

 D810Aは、有効約3635万画素のFXフォーマットのCMOSセンサーを搭載した「D810」をベースに、撮像素子の前にある光学フィルターの「Hα線」の透過率をD810の約4倍に引き上げた製品。一般的なデジタル一眼レフカメラでは撮影が難しいHα線の波長で発光する星雲を鮮やかに赤く写せる。

 なお、赤外域に近い波長の多い光源下や赤外域に近い波長の反射率が高い一般の被写体を撮影すると、実際より赤みが強い画像になり、適切な色再現にならないため、一般の撮影に使用するのはお勧めできないとしている。

 光学フィルターのほかに、最長900秒まで対応する長時間露光マニュアルモード「M*」を搭載したのも特徴だ。長時間露光マニュアルモードのシャッタースピードは、通常の「M」モードとは異なり、連続撮影の100コマ制限が解除される4秒以上の長秒時で、4秒、5秒、8秒、10秒、15秒、20秒、30秒、60秒、120秒、180秒、240秒、300秒、600秒、900秒のシャッタースピード設定と、バルブ、タイムの設定が可能。設定秒時は実制御秒時としているため、総露出時間の算出が容易にできる。

 ファインダー内の表示は、夜間撮影を考慮し、水平位置を把握する水準器の表示設定時は常時赤く点灯させるなどの工夫が凝らされている。有機ELディスプレイにより、シャッタースピードや絞りも確認可能だ。

 天体撮影で使用頻度が高い、30秒より長い露光時間設定時に、ライブビューではシャッタースピードを30秒に設定したときに相当するプレビューを表示できる(実際の撮影画像の露出とは一致しない)。またライブビュー時には、D810同様、最大約23倍の拡大表示ができるので、厳密なピント確認が可能。常用ISO感度域はISO200〜12800までをカバーし、最大ISO100相当までの減感、ISO 51200相当までの増感もサポートする。

 インターバルタイマー撮影の設定、長時間露光、また露光時間4秒以上の連続撮影時に便利なリモートコード「MC-36A」、最大約10660コマの撮影を可能にするマルチパワーバッテリーパック「MB-D12」、画像撮影時の緯度、経度、標高、UTC(協定世界時)をExif情報として記録するGPSユニット「GP-1A」などのオプションも天体撮影に便利だ。

 外形寸法は幅約146×高さ123×厚さ81.5ミリ、重量は約980グラム(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)。

D810A D810A

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