インタビュー
» 2015年02月13日 10時00分 UPDATE

CP+ 2015:三井公一と荻窪圭がCP+のポイント指南 ショウルームで見られないものに注目すべし (1/2)

多くの企業がブースを連ねるCP+は、時間があれば全部見て回りたいほど盛りだくさんな内容だが、さっと見て回るなら押さえておくべきポイントはどこか。初日の取材を終えた三井公一氏と荻窪圭氏に聞いた。

[ITmedia]

 2月12日から15日までの4日間、パシフィコ横浜で開催されている「CP+ 2015」は、まさにカメラ業界の年に1度のお祭といった様相を呈しており、初日からかなりの人出となっている。人気のコーナーでは待ち時間もそれなりにあり、混雑が見込まれる週末は、ある程度列に並ぶ覚悟が必要そうだ。短時間で見て回りたいなら、見どころ記事や参考出品まとめ記事などを参考に、優先順位を付けてコースを想定しておいた方がいい。

 ではどこのブースを優先的に見ればいいのか。

 本稿では、デジカメプラスの各種レビューや連載記事でおなじみの写真家 三井公一氏とライター荻窪圭氏に、CP+初日の会場取材を踏まえて「これは絶対見ておくべき!」という製品や展示を選んでもらった。

三井公一 三井公一氏
荻窪圭 荻窪圭氏

カメラ本体はキヤノン、オリンパス、パナソニック、シグマに注目

――(聞き手:編集部) CP+ 2015、実際に各社のブースを回ってみての感想はいかがですか?

荻窪圭氏(以下敬称略) 今年は、例年とはちょっと違う傾向がありました。それはキヤノンが直前にハイエンドデジタル一眼レフを含む新製品を一挙に発表したことです。春先は、エントリークラスのレンズ交換式カメラや、コンパクトデジカメのモデルチェンジが多い時期なのですが、「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」などの大物が発表されたことで、注目度が例年より高いように思います。

 最長どれくらいだったのかな。わたしが見たとき、EOS 5Dsと5Ds Rの体験コーナーは100分待ちとかになっていました。なのでカメラを見るならまずはキヤノンブースでしょう。

キヤノンブース EOS 5Ds、EOS 5Ds Rの体験コーナーが特に盛況だったキヤノンブース

三井公一氏(以下敬称略) 私が見たときも90分待ちでしたね。まだ平日なのにこんなに行列していると、土日はどうなるんだろうと思いました。

 過去にはオリンパスが「OM-D E-M5」を発表したときや、富士フイルムが「FUJIFILM X-T1」を発表したときなどに同じような傾向があったと思いますが、初お披露目の目玉カメラがあると、来場者の目はそっちに行ってしまうんです。

荻窪 キヤノンのおかげでいろいろ大変(笑) あまり目立たない場所ですが、高倍率ズームレンズを搭載した「PowerShot G3 X」も参考出品されています。

三井 個人的には「PowerShot SX710 HS」がよかったですね。

荻窪 オリンパスも「OM-D E-M5 Mark II」が発表されたばかりで、注目を集めています。でも個人的には「OLYMPUS AIR A01」のデモの方が面白かったです。本体というより、OPC Hack & Make Projectで、公開されている3Dデータを使っていろいろなクリエイターが作った、屋内用撮影装置「movement」やiPhone用のケースなんかが見られるのがいいです。スマホでコントロールするカメラは、GoProも含めていろいろ出てきそうなので、市場として広がりそうです。

オリンパスブース プラットフォームを公開した「OLYMPUS AIR A01」関連の展示はほかではあまり見られない興味深いもの

三井 逆にニコンブースは例年通りというか、ほかが目立つ分ちょっと寂しい印象ですが、個人的には「D5500」に触れたのはよかったですね。ファインダーをのぞきながら、タッチパネルでAFポイントが変えられる「タッチファンクション」が試せたのがよかったです。

荻窪 あとパナソニックの「LUMIX CM1」は見ておいた方がいいと思いますね。なかなか見る機会がないんじゃないかと。それとリコーの「THETA」で写真が撮れる専用のブースがあるんですけど、そこは楽しかったです。

LUMIX CM1 LUMIX CM1は台数限定発売なのでここでぜひ触っておきたい

 カメラ本体はどれも人気なので、触りたいなら朝イチで会場に行くか、終わる間際の時間がすいていていいと思います。

三井 シグマブースでは「dp3 Quattro」が自由に触れるようになっているので、ここは見ておくべきだと思います。あと開発表明があった「dp0 Quattro」もかな。dp0は触れる実機の展示はありませんけれど、dp1、dp2、dp3と並んでいるところが見られます。

dp3 Quattro シグマブースではdp3 Quattroが、テレコンバーターと合わせて体験できる

豊富な交換レンズこそ、CP+の妙味

―― カメラ本体以外の見どころはどんなところでしょう?

荻窪 実は交換レンズこそ、CP+で見るべきものなんじゃないかなと思います。ショウルームがあるメーカーの製品は、本当に触りたければショウルームに行けば触れるわけです。例えばEOS 5DsはキヤノンプラザSで、OM-D E-M5 Mark IIもオリンパスプラザに行けばいつでも触れます。だから、時間がかかるならあえてCP+で並ばなくてもいいと思うんですよね。

三井 確かにそれは言えますね。交換レンズは発売されていないもの、発売されたばかりのものも含めていろいろ置いてあるので必見です。シグマやタムロン、ケンコー・トキナーなんかのレンズが自由に試せたり、話が聞けたりする機会はあまりありません。カメラ屋でガラスケースから出してもらって試すより、ずっと気軽にいろいろなレンズに触れられると思います。

 自分のカメラとメモリーカードも持っていった方がいいですね。デモコーナーにあるものは自由に操作できるだけでなく、自分のカメラに付けて試せるブースもあります。気になっているレンズがあるなら、いい機会だと思います。

シグマ シグマブースではContemporary、Art、Sportsの各ラインのレンズがそろっている

荻窪 レンズで面白かったのは、キヤノンが「世界最広角」をうたっている「EF11-24mm F4L USM」です。これは人気もあるので並んでいましたが、見てみると面白いと思いますね。それからパナソニックブースには、30ミリのマクロレンズが参考出品されていました。意外ですがマイクロフォーサーズには標準域のマクロレンズにいいのがなかったので、ちょっと期待しています。

三井 私はニコンの「AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR」は触ってみるべきだと思います。300ミリなのにとてもコンパクトで軽いのと、VRモードの「SPORTモード」がとても使い勝手がいい。特に望遠側に有利なDXフォーマットのニコン一眼レフがメインだったら絶対買いだと思いますよ。

荻窪 ケンコー・トキナーの「AT-X 11-20 PRO DX」も触れるのでお勧めです。こちらはAPS-Cサイズのセンサー向けレンズですが、こちらも面白い写真が撮れるレンズなのでぜひ。あとタムロンブースでは人気の「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」が注目です。

三井 カールツァイスの「Otus 1.4/85」も見られるのでぜひ見に行くことをお勧めします。海外ではすでに販売されているレンズですが、日本では4月に発売予定で、まだ目にする機会はあまりないレンズだと思います。

荻窪 オリンパスは開発表明をした魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」も展示していました。ただこちらは実際に触れるかまでは確認できませんでした。それと、同じく開発表明されているPROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO」も、展示を見ることができます。

オリンパス オリンパスブースでは開発中のものも含め、M.ZUIKO PROシリーズのレンズがすべて展示されている
       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.