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山崎弘義写真展「DIARY ―母と庭の肖像―」写真展

» 2015年04月24日 07時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。新宿ニコンサロンで、2015年4月28日から開催予定の山崎弘義写真展「DIARY ―母と庭の肖像―」を案内する。

 ©山崎弘義

「今日の母は無表情だった。庭に出てみるとムラサキハナナが一気に咲き始めている。日々の移ろいを感じる瞬間だ。」

認知症の母と庭をほぼ毎日、日記的に撮影した作品である。撮影期間は2001年9月4日から母が亡くなった2004年10月26日までの3年間で、撮影枚数は3,600枚を超えた。

作者の母は、1999年頃から物忘れがひどくなり、徘徊や情緒不安などの問題行動が増えて、一人っ子の作者が母の介護をすることになった。幸い昼間はヘルパーさんに看てもらい、夜と週末は作者と作者の妻が介護した。

母の状態は時として穏やかな笑顔を見せたり、あるいは問題行動を起こしたりで、いつしか作者の名前も忘れがちになったが、そんな母が見せた表情が写真の中にある。

作者は、母を介護するようになってから、不思議と植物たちの息吹が気になるようになった。母を撮影した後に庭の一角を撮影することによって、死に向かう母と四季折々の表情を見せる植物たちの、命の二つの有様を定点観測して浮かび上がらせようとしている。カラー30点。

写真展の詳細

名称 山崎弘義写真展「DIARY ―母と庭の肖像―」
開催期間 2015年4月28日(火)〜5月4日(月)
開館時間 10時30分〜18時30分(最終日15時まで)
定休日 会期中無休
入場 無料
会場 新宿ニコンサロン

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