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スマホ合体プレミアムコンデジ「LUMIX CM1」を行楽のお供に新世代カメラを楽しむ(1/3 ページ)

» 2015年05月02日 16時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 さて、ゴールデンウィークなので、行楽デジカメの話をもう1つ。パナソニックのAndroid合体デジカメ「LUMIX DMC-CM1」である。

 「撮る・見る・見せる」の3つを高い次元で統合したカメラってことは、行楽に向いてるんじゃないか、と思った次第。だって、行楽って行きっぱなしにはならないでしょう。行ったら行ったで、何でも撮るしシェアもしたいし同行者にあとで写真も配りたいし、それなりのクオリティで残したいし。

LUMIX CM1 行楽のお供にLUMIX DMC-CM1。レンズ部には市販のレンズフードをつけてる。37ミリ径のものなら装着可能。撮影時にレンズ部が飛び出るのでその保護のために付けてる

 レンズ交換式カメラを持って交換レンズも抱えてカメラバッグに入れて、そうやって行楽だか撮影旅行だか分からないお出かけをする人にはいつでもさっと取り出して使えるサブカメラとして、荷物は極限までシンプルにしたい人にはメインカメラとして、LUMIX CM1を使ってみたらどうなんだろうという感じだ。

 スマホ搭載カメラの一番の欠点は、やはりセンサーサイズが小さいことや、絞り値も固定だしメカシャッターも積んでないしでどうしても得手不得手が出てしまうこと。どうしてもどこかで「まあスマホのカメラだから」という言い訳が付いて回る。

 パナソニックのLUMIX CM1は、多くの人が「これはスマホじゃなくてカメラだ」という筋の評価をしてるように、カメラ部分がしっかりしてるので(センサーサイズは1インチだしメカシャッターも絞りもちゃんと積んでるし、マニュアル撮影もできる)、28ミリ相当の広角レンズを備えたプレミアムコンデジがスマホになったようなものなのだ。

 で、しばらく使ってみて一番便利だったのは「カメラとしてもスマホカメラとしてもちゃんと使える」こと。

 なにいってんだかって感じなんだけど、個人的にスマホカメラの便利さって「気になったものや残しておきたいものを画像として記録する」ことにあると思っている。シェアすることでコミュニケーション手段として使えるのが、隆盛を誇ってる一番の理由なんだけど、わたしにとってはちょっと違う。

 街歩きをして目に付いたもの……史跡や灯籠や道祖神や道標やそんなものを写真に撮って記録していきたいのである。

 昔は写真を撮りたいときや記録として残しておきたいときはカメラを、シェアしたいシーンに出会ったときだけスマホを、と使い分けてたんだけど、最近はちょっと違う。記録として残しておきたいときもスマホの出番になったのだ。

 理由は簡単。クラウド環境が整備されたから。撮影するだけで位置情報も付いて、しかもその場でクラウドに記録していける。そうするとどこに何があり、それがどういうものなのかを、あとからいつでもチェックできる。フィールドワークの必需品である。

LUMIX CM1 クリエイティブコントロールのインプレッシブアートで「ホリデー快速富士山」号。F4、1/400秒、ISO125、ー0.3EV

Androidだから、InstagramからEvernoteまで

 昔からカメラの役割は3つある。1つは「コミュニケーション」、1つは「記録」、そしてもう1つは「表現」。

 スマホの一番の機能は「コミュニケーション」にあるわけで、それとカメラが結び付いたら、写真のもっとも多い用途を捕まえたようなもの。

 TwitterでもFacebookでもいいけど、わたしはInstagramに上げちゃうことが多い。

 ベタベタで申し訳ないが、出発前の記念写真。記念に切符も一緒に撮る。「新宿から富士山」というのがまたいい。2011年までは富士吉田駅だった。改称したおかげでなんともスケールの大きな名前になったのである。

LUMIX CM1 左手に切符を持って電車と一緒に。まあありがちな記念写真。F4、1/400秒、ISO125

 席に座ったらInstagram。撮った写真をギャラリーからInstagramへ渡す。でもって適当に正方形にトリミングして適当にフィルターかけて、一言コメントを付けてアップロード。元が2000万画素あるのでけっこう大胆にトリミングしてもいける。

LUMIX CM1 共有からInstagramへ渡す
LUMIX CM1 で、シェア
LUMIX CM1 アップロードした3日後のInstagramのスクリーンショット

 スマホ的には当たり前すぎていまさら何言ってんだという感じですな。

LUMIX CM1 旅のお供に、的な感じで

 でも以前は普通にカメラで撮った後「あ、これスマホでも撮ってInstagramに上げよう」と思って撮り直したり、逆に手元にあるカメラでさくっとと思ってスマホで撮ったのはいいんだけど、あとから「なかなか面白い絵が撮れてるじゃん。しまった、ちゃんとカメラで撮っておけばよかった」ということが頻発していたのだけど、LUMIX CM1ならそれがない。それだけでも細かいストレスが減った。

 ベタすぎる展開で申し訳ないが、行楽に行ったら料理も撮る。

 「木こり」というお店でほうとうを。富士吉田といえばうどんだろ、という声もあろうが、このお店に行きたかったのである。

LUMIX CM1 センサーが1インチと大きいので室内でも絵があまり荒れないし背景がほどよくぼけてくれるのがいい。F2.8、1/60秒、ISO250

 この写真もSNSに上げられる運命にあるのであった。わたしは料理写真専門のSNS「miil(ミイル)」を使ってる。

LUMIX CM1 miilでトリミングしてフィルタかけた結果がこちら

 もう1つよく使うのがEvernote連携。

 街を歩いてると歴史を語る解説板やら案内板やら道標やらいろんなものがあるわけで、そういうのっていちいちメモするのも面倒なのでスマホで撮る。撮りっぱなしだと埋もれるので、Evernoteのカメラ機能を使って撮ったり、撮ったものをその場でEvernoteにとりあえず放り込む。

 Evernoteというのはクラウドの万能メモサービスみたいなもので、メモすると自動的にクラウドに上がるので、あとでPCか何かで開いてタグを付けたりひとこと追加したりしておけば、必要な時にさっと引っぱり出せる。「そういえばあのときのあれ」と思ったときにいいのだ。

LUMIX CM1 Evernoteから「カメラ」を指定して撮影するだけでいい

 しかもクラウドでOCRをかけてくれるので、ドキュメント系には強い。

 LUMIX CM1のカメラは独立したハイエンドのカメラ機構ではあるんだけど、Androidスマホのカメラ機能としても働くので、特にセッティングが必要なケースでなければ、Evernoteのようなアプリからでも呼び出せるのだ。

LUMIX CM1 で、このようにタイトルを付けて保存しておけばOK。場所のデータと一緒に書き込まれる

 Evernoteはノートを作成した場所の住所が書き込まれるので、できたらその場で登録だけしておきたい。

 カメラがしっかりしてるので、撮るとき手ブレさえしなければ(これに光学式手ブレ補正が付いていたら素晴らしかったのにと思う)、後から文字もしっかり読める。

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