で、この日はひたすら富士山。高い建物がないのでもうどこにいても富士山が見えて面白い。
登山道の入口である「北口本宮富士浅間神社」への参道として戦国時代に開かれた道。レンタサイクルを借りて走ったのだが、南下するときは正面に、東に向かうときは右手に、つねに富士山が見えてて楽しい。
こういうスナップはiAモードにしておいて気軽に撮る。
薄く雲がかかってて遠景が今ひとつもやっとしていたのが残念なのだけど、そればかりはしょうがない。
さらに今回の目的地である新倉山浅間神社へ向かう。地元の人がお勧めの富士山絶景スポットらしい。
途中、小室浅間神社を見つけて立ち寄る。とにかく富士山の回りは浅間神社なのである。富士山を神格化した浅間大神を祀る神社だから。もともとは静岡側の浅間神社が起こりらしい。それが富士山を祭る神社として一帯に広がったのだろう。
ふらふら歩いていたら、桜が満開な参道脇のシャッターに描かれた流鏑馬の絵に目が行く。ここ、流鏑馬が伝承されているのだ。ということで一緒に撮影。
でも曇っていることもあってちょっともやっとしてる。そこで、アプリの出番である。
たぶん、今Android用で最強のレタッチアプリはGoogleが出してるSnapseed。最近、大幅にバージョンアップした。
ここでパースや傾きを調整したり、トリミングしたりフィルターをかけたりとあれこれいじる。最新バージョンではフィルターや機能が増えた上に、あとから編集し直せるようになった。以前はアンドゥが弱かったのだけど、そこを大幅に強化してきたのだ。
アプリ紹介のページじゃないので簡単に。
で仕上がったのがこちら。
やがて目的地の新倉山浅間公園へ。ここから見る富士山が絶景で、桜と富士山を一度に撮れる場所として(特にタイ人に)人気らしい。
長い階段を上りつつ振り返るといきなりこれである。
絞り優先で、天気が悪く富士山と白い空の境界がつぶれそうなので、ちょっとマイナスの補正をかけてHDRで。LUMIX CM1の音量キーを露出補正に割り当てておくと楽。UIにはもうちょっと工夫がほしいと思うことはあるけど、音量キーに機能を割り当てられるのはよし。
ただHDRは少しでもブレるとそこがずれて合成されちゃうのがきつい。カメラはブレなくても木の枝が風で揺れるのである。
こういう天気の時は逆張りしちゃう。
どよんとした空気感を増幅させて、クリエイティブコントロールで「インプレッシブアート」である。
そうするとエッジのコントラストが強調され、さらにハイライト部がぐっと沈んで、エッジははっきりしてるにどんよりさが強調されるという楽しい絵になる。
山の中腹まで登ると、斜面に植えられた桜がまだ若くて背が低いのか、非常に見通しがよく、富士吉田市を一望できる。「ジオラマ」フィルターで撮ってくださいといわんばかりなので撮ってみた。
さていよいよ最終目的地。桜と忠霊塔を見下ろす斜面には三脚を立ててる人が何人もいる。この景色である。
でも普通に撮ったのでは冠雪した富士山頂と白い雲がとけこんじゃっていまひとつよくない。そういうときはクリエイティブコントロールの「ハイダイナミックレンジ機能」を使う。
ちょっとマイナスの補正をかけてハイダイナミックレンジフィルタで撮ってみた。
さらに後処理もかけちゃえ、ってんでSnapseedで2パターン遊んでみた。そもそも嘘くさい構図なのでさらに嘘くさく。
しつこくSnapseedでレタッチしてきたけど、要するに撮って見て加工して公開するまでをこれ1つで全部できちゃう面白さ、というかこれ1台で完結しちゃう面白さがわたしにとってのCM1の魅力なのだなと。このくらいは休憩してお茶飲んでる間にできちゃうし、元画像がしっかりしてるから多少無理にいじっても破綻しない。ヘタしたらPCに持ってきていじるより簡単だし早い。
にしても、この場所、誰が撮ってもパンフレットのような構図にならざるを得ないのが良し悪しですな。
だがしかし、撮る見る見せるを1台で全部やってるとバッテリーを食う。当然ながら食う。カメラとして使いつつ写真をいじったり公開したりSNSチェックしたりしてるとまず1日は持たないわけで、こういうことになる。
なので大容量のモバイルバッテリーは忘れずに。
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