さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。リコーイメージングスクエア新宿で、2015年5月20日から開催予定の阪口正太郎写真展「tsukumo gami」を案内する。
古来、器物は100年を経て、化けて精霊となり人の心を誑すと言われた。これを付喪神tsukumo gamiと呼び、古く日本で言い伝えられてきた。伊藤若冲の「付喪神図」では陽気な道具たちが集って茶会を営み、藤枝静男の小説「田紳遊楽」では古池の茶碗はUFOのごとく飛翔徘徊し、しまいには金魚とまぐわって子孫を残す。
世の中にあるすべての物が元来持つ自身の本質から変容して、本質から遠くかけ離れてしまう時がある。それは時の経過で物本来の役目を終えて朽ち果ててしまったときだけでなく、ある瞬間瞬間においても本質とはうらはらな姿を垣間見せる時がある。
時間と天空のうつろいに即して変わる光と影。太陽の光の下で、崩れかけた物質たちは、ひょっこりと別の顔を見せてくれる。物に住みついた精霊たちをすくいとり、捕獲することができるのか。
その姿をユーモアを携えて一枚の写真に定着してみたのが今回の展示です。
阪口正太郎
名称 | 阪口正太郎写真展「tsukumo gami」 |
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開催期間 | 2015年5月20日(水)〜6月1日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日16時終了) |
定休日 | 火曜日 |
入場 | 無料 |
会場 | リコーイメージングスクエア新宿(ペンタックスフォーラム) ギャラリーII |
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