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フルサイズセンサーに28ミリF1.7レンズ搭載の「ライカ Q」発表

» 2015年06月11日 12時14分 公開
[園部修ITmedia]
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 ライカカメラが6月10日、35ミリフルサイズのCMOSセンサーと明るい単焦点レンズを搭載したコンパクトデジカメ「ライカ Q(Type116)」を発表した。6月末に発売を予定している。国内での販売価格は未定。

LEICA Q ライカ Q

 ライカQは、有効約2400万画素のフルサイズCMOSセンサーと、開放F値1.7の28ミリ単焦点レンズ「ライカ ズミルクス f1.7/28mm ASPH.」を組み合わせた製品だ。マクロモードは手動で切り替えることで最短17センチまで被写体に近づける。AFとMFの切り替えは、鏡胴に用意されたボタンで行う仕組みだ。

 レンズの焦点距離は28ミリだが、簡単なボタン操作で35ミリまたは50ミリの焦点距離の撮影範囲を示すブライトフレームを液晶モニター上にデジタル的に表示することが可能なので、焦点距離を変えた撮影も楽しめる。ブライトフレームは、ライカ M システムなどのレンジファインダーカメラでの撮影と同様に、撮影範囲の外側の様子まで液晶モニター上で確認できるのが特徴だ。35ミリや50ミリで撮った写真は、JPEG形式でのみ記録され、DNG 形式では28ミリでの撮影画像が記録される。

 画像処理エンジンは、一眼レフカメラ「ライカ S(Typ007)」にも搭載予定の「LEICA MAESTRO II」をベースにライカ Q に最適化したもの。最大記録画素で最高 10コマ/秒の連写性能を実現。ISO感度は最高5万までの設定が可能だ。電子ビューファインダー(EVF)は368万ドットと非常に精細なのも特徴だ。

 ボディは耐久性の高い素材を採用しており、レザー外装には極小のダイヤモンドパターンが施されている。トップカバーはアルミニウムからの削り出し。文字やシャッターダイヤルの数字はレーザー刻印だ。背面にはサムレストがあるなど、ライカらしい機能性とフォルムを実現している。

LEICA Q ライカ Q

 フルHDでの動画撮影にも対応しており、MP4形式で記録可能。NFCとWi-Fiも搭載しているので、PCとつないで付属のAdobe Photoshop Lightroomでデータの管理もできる。

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