さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。富士フイルムフォトサロン スペース1で、2015年7月24日から開催予定の増田彰久 写真展 世界遺産「僑の故郷・開平」を紹介する。
19世紀はじめのアメリカ西部はゴールドラッシュで沸き、中国広東省開平の農民が華僑として北米大陸へ渡った。年に一度、稼いだ大金を故郷へ持ち帰ったが、それを狙う専門の盗賊もいたという。そのため開平には1900年から30年ほどの間に3000棟を超す、防衛的な性能をそなえた望楼タイプの高層楼閣住宅が建てられ「華僑洋館」とも呼ばれた。そして時代と共に財力を誇示するためのものへ変化し、屋上の装飾はより立派で豪華なものとなった。2007年には世界文化遺産に登録され、今も開平市内には1833棟の楼閣が建っている。
世にも珍しい開平の高層楼閣には、世界のどこにもお手本がない。今まで見たことの無い強い存在感に溢れていた建築群を6×9サイズのフィルムカメラで捉えた。その造形の無骨で、素朴で、そして美しさと優雅さが混在した開平の不思議な近代建築の大切さを伝えたいのである。
名称 | 増田彰久 写真展 世界遺産「僑の故郷・開平」 |
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開催期間 | 2015年7月24日(金)〜2015年7月30日(木) |
開館時間 | 10時〜19時(入場は18時50分まで、最終日は16時まで) |
定休日 | 無休 |
入場 | 無料 |
会場 | 富士フイルムフォトサロン東京 スペース1 |
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