イメージセンサーの画素数は従来と同じ1600万画素。
シャッターはメカシャッターと電子シャッターの両方を使える。ちょっと分かりづらいが、「低振動モード」にすると「電子先幕シャッター」に、「静音モード」にすると「電子シャッター」になる。電子シャッター時は1/16000秒までシャッタースピードを上げられる。
電子シャッター時はローリングシャッター歪みが発生するので常用は危険だが、連写速度も上がるし(メカシャッター時は秒8.5コマだが、電子シャッター時は秒11コマ)、便利に使えそうだ。
ボディ内手ブレ補正は前モデルの3軸から、5軸に進化。補正性能は上位モデルには一歩及ばないものの、それでも4段分はあり、日常の利用には十分な強力さだ。どのレンズでも同じように補正が効くのはすばらしい。
AFもより速く快適になった気がする。フォーカス関連では新たに搭載された「3×3」のグループでAFポイントを指定できるモードが便利。
E-M5 Mark IIで採用されたハイレゾショットこそ未搭載だが、基本撮影機能は変わらないし、アートフィルターなど独自の機能は持っているし、120fpsでVGAサイズながらハイスピード動画にも対応したし、インターバル撮影では4K動画を記録できるようになった。
もちろんオリンパスならではのアートフィルター、「ライブバルブ」や「ライブコンポジット」機能も持っているし、HDRや手持ち夜景といった連写+合成機能も搭載している。
E-M10 IIは、オリンパス的にはファミリー向けという位置づけのようだ。
最近、一眼レフを手に背面モニターで撮ってる人をよく見かける。そのたびに、そう撮るのならミラーレス機の方がずっと快適だろうに、と思うわけだが、そういう層に食い込みたいのだろうし、食い込むだけの実力は持ってる。EVFの見やすさといい、AFの快適さといい、個人的には下手な一眼レフよりこっちを勧めたい。
ファミリー向けといいながら、かつてのOM-1のオマージュ的電源スイッチを付けてもしょうがない気はするけれども、エントリー機といいながら、ミドルクラス並みの使い勝手や質感を実現しているわけで、防じん防滴が不要なら、趣味のカメラとしてもよいと思う。
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