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» 2015年09月21日 06時00分 UPDATE

フルサイズならではの立体感と4240万画素による豊かな描写――ソニー 「α7R II」 (1/2)

高解像度が魅力の「α7R」をベースに、ボディ内蔵の5軸手ブレ補正を搭載し、高感度特性も向上させた「α7R II」。その描写力はいかほどのものかチェックした。

[三井公一,ITmedia]

 ソニーのミラーレスフルサイズ一眼カメラ「α7R II」が登場した。約3640万画素を誇った「α7R」の後継となるこのカメラ最大の特長は、約4240万画素というCMOSセンサーを採用したことと、399点像面位相差AFを実現したこと、それと5軸のボディ内手ブレ補正機能を搭載したことだ。外観などはすでに発売済みの「α7 II」とほぼ同じなのでそちらの記事をチェックして頂きたい。

α7R II α7R II

 α7R IIで一番気になるのはやはりその写りであろう。約4240万画素を気軽に撮影できるのか、という点だ。結論から言うとブラブラとこのカメラを片手に、街中とモデルを撮影したが、なかなかの好印象であった。高画素になったので微細な手ブレが目立ってしまうのではないかと心配したのだが、裏面照射型となった約4240万画素CMOSセンサーと5軸ボディ内手ブレ補正機能のマッチングのおかげで安心してシャッターを切ることができた。高感度特性も向上しているので、暗いシーンでも手ブレの心配が少なく、さまざまなシーンで高画素を味わうことができるカメラだ。

 また世界最多の399点像面位相差AFセンサーによる「ファストハイブリッドAF」もいい。フレーム内に広く測距点があるため、一眼レフと比較して容易にピント合わせが可能だった。フレーム中央部でなくともススッと的確に合焦するのは気持ちいい。またそのスピードと追従性も向上しており、歩いているモデルに正確にピントを合わせ続けながら、秒間約5コマで約4240万画素というサイズで撮影できるのだ。これは嬉しかった。

 α7R IIは、約4240万画素を手ブレとピンぼけの心配少なく、低感度から高感度まで美しく、秒間約5コマというスピードで小気味よく撮影できるフルサイズミラーレス一眼カメラであった。価格はちょっと高めだが、手にしてみるカメラだと感じた。うーん、4K動画も単体で撮影できるようになったし、これはちょっと欲しくなってしまったぞ。

α7R II 絞り優先オート(F1.4、1/250秒)、ISO100、WB:オート、露出補正:-1.3EV、レンズ:Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

 新しいCMOSセンサーによる約4240万画素の緻密感とローパスレス構造によるシャープさはとても魅力だ。色乗りも自然である。

α7R II 絞り優先オート(F2、1/30秒)、ISO100、WB:昼光、露出補正:-1.3EV、レンズ:Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

 約4240万画素ともなると、わずかなピンぼけや手ブレも目立つようになってくるはずだが、α7R IIなら心配無用だ。しっかりとカメラをホールドしてシャッターを切れば、鮮明な写真を記録してくれるだろう。

α7R II 絞り優先オート(F5、1/25秒)、ISO100、WB:オート、露出補正:-2.7EV、レンズ:Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS

 今回α7R IIを借りている間、ずっと天気が悪く撮影に難儀したのだが、曇天や雨天でのトーンがなかなか美しいことに気付いた。光量が少ない環境でも、よく効くボディ内5軸手ブレ補正機能のおかげで気持ちよく撮影することができた。

α7R II 絞り優先オート(F8、1/4秒)、ISO100、WB:日陰、露出補正:-0.7EV、Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS

 α7 II同様、大型化されたグリップは持ちやすく、移設されたシャッターボタンが押しやすい。またいくつもファンクションボタンが配されているので、自分好みに機能を割り当てることができるのもいい。チルト式液晶もさまざまなアングルで役立つ。

α7R II 絞り優先オート(F4、1/125秒)、ISO800、WB:オート、レンズ:Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS

 高画素化を果たしながら高感度特性も向上している。用途にもよるがISO1600〜3200なら問題なく使用できるノイズ感ではないだろうか。それ以下ではほぼ無問題だ。

α7R II 絞り優先オート(F2.2、1/250秒)、ISO100、WB:オート、露出補正:-1EV、レンズ:Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA

 単焦点レンズとの組み合わせは至福である。キレのある描写と高画素による連続感のあるボケを味わえるからだ。モデルの肌の描写も透明感があって美しく感じる。

(モデル:伊藤千晶 オスカープロモーション)

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