さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。オリンパスプラザ東京で2015年10月30日から開催予定の啝 写真展「失われた場所プラニスフィア」を案内する。
朽ち果てた鉱山施設の跡、忘れ去られた戦争遺構、役目を終え打ち捨てられた古い車両、かつては大勢の人で賑わったであろうホテルに遊園地――――時代の流れから取り残され、今ではもうその本来の意味を失ってしまった場所で約三年間に渡り星景写真を撮影した。
変わり果て、失われ、廃墟となった現実世界の真上には、往時と変わらぬ光を放つ悠久の世界が広がっている。それはまるで、連綿と続く長い歴史の中のほんの一瞬に産まれ、生き、死んでいく人の人生の縮図の様であり、物言わぬ廃墟の姿からは、人生の帰結としての死を想起する。
星や月が放つ淡い光の中で、現実世界の輪郭はぼやけ、境界は曖昧なものとなる。作者は目の前の廃墟に自分自身の亡骸を重ね、自らの死を記憶した。
【プラニスフィア】(英:Planisphere)平面天体図。特定の日時と時間での星空を調べるための特殊な星図。
出展作品数:カラー 約 35点
名称 | 啝 写真展「失われた場所プラニスフィア」 |
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開催期間 | 2015年10月30日(金)〜2015年11月4日(水) |
開館時間 | 11時〜19時(最終日は15時まで) |
定休日 | 木曜 |
入場 | 無料 |
会場 | オリンパスプラザ東京 |
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