さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。六本木フジフイルムスクエアで、2015年11月3日から開催されている写真歴史博物館 企画写真展「世界でもっとも偉大なアマチュア写真家 ジャック=アンリ・ラルティーグ作品展」を紹介する。
ジャック=アンリ・ラルティーグが写真家として初めて脚光を浴びたのは、1963年にニューヨーク近代美術館で回顧展が開催されたときのことでした。時に、ラルティーグ69歳。70歳を目前にしたあまりにも遅咲きのデビューは、世界中に大きな衝撃を与えます。以降、この“偉大なるアマチュア写真家”の展覧会、出版が世界各地で相次ぎ、フランスの写真家としてはアンリ・カルティエ=ブレッソンとともに、写真史に大きくその名が刻まれる写真家となっています。
ジャック=アンリ・ラルティーグは、1894年、フランスの非常に裕福な家庭に生まれました。幸福な幼年時代を過ごしたラルティーグにとって、いつ消え去るともしれない幸せな瞬間を留めることは、もっとも重大なことでした。7歳の時、写真好きの父親に、ラルティーグ少年にとってまさに“魔法の杖”となる、三脚付きの暗箱カメラを買ってもらいます。以来、ラルティーグは身の回りのさまざまな瞬間を記録し、撮影した写真は自分だけの“宝箱”である日記に大事に保管され続けました。当時、まだ珍しかった自動車や飛行機、また、最新モードに身を包む女性たちやその社交場といった、裕福な環境にいたからこそとらえられたこれらの写真は、ラルティーグ自身の幸せの記録のみならず、文化、芸術、産業などすべてが輝きをもっていたベル・エポックの貴重な財産ともなっています。
本展は、ラルティーグの作品を管理するフランスのジャック=アンリ・ラルティーグ財団の協力を得、ラルティーグが写真を始めた1900年代から1910年代、ベル・エポック華やかなりし時代の代表作約25点を展示します。
名称 | 写真歴史博物館 企画写真展「世界でもっとも偉大なアマチュア写真家 ジャック=アンリ・ラルティーグ作品展」 |
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開催期間 | 2015年11月3日(火・祝)〜2016年2月1日(月) |
開館時間 | 10時〜19時(入場は18時50分まで) |
定休日 | 無休 ※12月30日(水)〜2016年1月3日(日)は年末年始のため休館 |
入場 | 無料 |
会場 | 六本木フジフイルムスクエア 写真歴史博物館 |
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