国内最大級のカメラと写真用品の展示会「CP+ 2016」が2月25日から28日までパシフィコ横浜で開催されている。今年はPhotokinaイヤーということもあって、各社から力の入った新製品が直前に多数発表されており、世界初公開の製品なども多数展示されるこのイベント、早速注目のカメラをチェックした。
ニコンイメージングジャパンのブースで特に注目を集めているのが、2月23日に突如発表された1型センサー搭載のプレミアムコンパクト「DL」シリーズ。広角寄りの「DL18-50 f/1.8−2.8」、バランス型の「DL24-85 f/1.8-2.8」、高倍率ズームの「DL24-500 f/2.8-5.6」と、それぞれ特徴を持った3モデルが一斉に発表されたため、会場では早い時間から行列ができていた。タッチ&トライコーナーでは1人で3台を一度に試せるようになっているせいか、列の進みはゆっくり目。気になる人は早めの時間に並んだ方が良さそうだ。
もちろん発売が待たれるフラッグシップモデル「D5」と、DXフォーマット(APS-Cサイズ)のフラッグシップとでも呼ぶべき、「D500」も実機に触れることができる。初日の朝はこちらの行列は若干少なめだったが、用意されている台数が多いので、まずDLに触れてから並んでもいいだろう。望遠レンズ中心のレンズが固定のコーナーと、交換レンズをいくつか試せるコーナーがある。
キヤノンブースでは、直前に発表された新フラッグシップモデルの「EOS-1D X Mark II」のタッチ&トライコーナーがブース中央にあり、そこが最も混雑していた。コーナーの前では大学生の体操チームがパフォーマンス中。動体撮影などを存分に楽しめる。同じエリアに「EOS 80D」が触れるコーナーもあるが、混雑の度合いは圧倒的にEOS-1D X Mark IIの方が上だ。
EOS-1D X Mark IIとEOS 80Dのコーナーの横に、2015年に発売された「EOS 7D Mark II」や「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」「EOS 8000D」「EOS Kiss X8」「EOS M3」なども実機が用意されている。
フラッグシップモデルとミッドレンジモデルの更新が同じタイミングだったため、やや注目度が低い感もあるが、キヤノンの1型センサー搭載プレミアムコンパクト「PowerShot G7 X Mark II」も必見の1台。DIGIC 7をいち早く搭載するなど気合いの入った1台で、ニコンの参入により激戦の度合いが増すプレミアムコンパクト市場でも引き続き人気を集めそうだ。
明るく高画質な交換レンズや、独自の「Foveon X3 Quattro」センサーを搭載するデジタルカメラなどを開発するシグマのブースでは、やはり23日に発表されたばかりのレンズ交換式ミラーレスカメラ「sd Quattro」の注目度が群を抜いている。ボディのマウントはシグマSAマウントということで、シグマの高性能なレンズを取っ換え引っ換え利用できるのがポイントだ。体験コーナーには「sd Quattro H」も少数だが用意されていた。
事前に公開されていた写真だけではサイズ感が分かりにくいが、デジタル一眼レフカメラ用の、フランジバックの長いレンズをそのまま使える設計のため、本体の厚さのわりにマウント部が大きく膨らんでいるのが目を引く。電源スイッチがこのレンズマウント部にあるのが面白い。本体部分の厚さは「dp Quattro」と変わらない程度。手に持つと、それなりに大きさがあり、dp Quattroのようなモノを想像していると期待を裏切られる。見た目から受ける印象よりは軽いが、シグマの明るいレンズを付けるとかなり重くなりそうだ。背面のモニターには、サブ液晶が用意されていて、設定値などがファインダー画像とは別に確認できるのも便利だ。
新発表の「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM」や「SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM」の実機の展示がある。
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