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「OLYMPUS OM-D E-M5」第2回――まずはカスタマイズで使いやすく長期試用リポート(1/2 ページ)

OM-Dともなればオートでカメラ任せ……じゃつまらない。そこで必要となってくるのが、操作系や画面のカスタマイズ。今回は操作性とカスタマイズのお話を。

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 「OLYMPUS OM-D E-M5」(以下 OM-D)クラスのカメラを使うとなると、iAUTOで気軽にカメラ任せ、じゃなくて、PASMの各モードを駆使して自分のイメージに合った設定で撮影したくなる。そこで必要となってくるのが、操作系や画面のカスタマイズである。

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「M.ZUIKO 45mmF1.8」を装着した「OLYMPUS OM-D E-M5」。このクラシックなボディにシルバーのレンズはなかなか似合う

 今回はてなわけでけっこう大事な操作性の話。ボディをチェックしつつ見ていこう。

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左肩にはモードダイヤルがある。iAUTOやアートフィルタ以外はシンプルな構成

 EVFの脇にあるのは視度補正ダイヤル。近視や老眼の人にはこの補正がありがたい。その両方にやられてるわたしには実は背面液晶より視度補正したEVFの方がディテールがしっかり見えてうれしいのである。

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2つの電子ダイヤルはほんの少しだけ重なっている

 グリップ側の上面に目立つのが2つのダイヤル。シャッターボタン周りとその横に少し重なるように電子ダイヤルが2つある。2階建てにして少し重ねることでダイヤルが離れすぎずにすんでるわけだ。これはNEX-7のツインダイヤルにつぐアイデアだ。

 NEX-7もそうだったけど、ダイヤルはけっこう軽く回っちゃうので注意。気がついたら露出補正がかかってたってこともある。

 たぶん、どちらかに露出補正を割り当てることになる(デフォルトではシャッターボタン周りの方)。どちらがいいかは好みで。わたしは親指側のダイヤルに切り替えた。人差し指側は間違って回しちゃうことが多かったから。

 上面端にはFn2ボタンと動画ボタン。手前側には再生とFn1ボタン。この2つのボタンが大きく飛び出てるのは、その下に段差があるから。Fn1とFn2と動画ボタンはどれも機能のカスタマイズが可能である。何でも割り当てられるわけじゃないけど、その話は後半で。

 EVF脇にあるのはEVFと背面液晶の切り替えボタン。普段はセンサーによる自動切り替えだがこれを押すとEVFオンリーになり、背面液晶はスーパーコンパネ用になる。EVFしかつかわん、カメラはのぞいて撮ってなんぼという人はそうするとよい。

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背面。モニタは3型の有機ELタッチパネル

 続いて背面から。モニタ表示はスーパーコンパネ状態。タッチや十字キーやダイヤルで項目を選び、十字キーやダイヤルでパラメーターを変更する。その右にはボタン類。電源スイッチもここにある。電源はグリップした状態でオンオフできる場所にあると便利なのだが、まあ仕方ないかな。

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 モニタで撮るときはこんな感じに。電子水準器を表示してみた。EVFの上にある空間は拡張端子(AP2)のため。これを使って、ペンパルなどアクセサリーシューに装着するPEN用のアクセサリを使えるのだ。せっかくだからいろんなアクセサリが出て欲しい。無線LANユニットとか、GPSユニットとか。

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EVF

 EVFをのぞいてみた。EVFはかなり高精細でレイアウトも3つから選べる。わたしはこのように撮影情報を下にまとめて表示してる。その方が構図を邪魔するものがなくて撮りやすいから。でもこうするとアスペクト比を3:2にしたくなるよね。背面液晶と同様に重ねて表示するモードもある。

 お次に側面を見てみよう。SDカードスロットは底面ではなく側面にある。これ、すごく大事。底面だといちいちひっくり返さないとメディアを取り出せないし、三脚に取り付けて使うときはここじゃないとさっとメディアの出し入れができない。

photophoto 側面のカードスロット(写真=左)、底面の三脚穴は光軸とずれている

 お次は底面。黒いゴム板はパワーバッテリーホルダー用。で、ここまでハイエンド機ならではの気配りを見せていたOM-Dなのに、三脚穴が光軸から少しずれた位置にある。これは気になる。なぜだろう。

 カットモデルを見たらなんとなく分かった。

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CP+で展示されていたOM-Dのカットモデル

 撮像素子の5軸対応手ブレ補正機構がギリギリまで場所を取ってるのだ。たぶん、これのせいで三脚穴の位置をずらさざるを得なかったのだと思う。カットモデルを見ると、その高密度っぷりがよく分かる。内蔵ストロボがなくてもこれだもん。

 ちなみに、パワーバッテリーグリップの三脚穴はちゃんと光軸上にあるそうなので、どうしても気になる人はパワーバッテリーグリップをつけるとよいかと思う。

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